刀剣乱舞の世界に付喪神として転生した俺は (ページ6)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:23,785 hit

反抗期ページ6

目を開けば時の政府の施設だった。
誘拐された訳では無い。
初めて時空を越えるゲートを通ったが、人の身では無いからか特に酔いはしなかった。

審神者達には非戦闘員とは伝えてあるらしく、それでもいいという中から成績や性格、方針を考慮して一名を指名し、施設に既に顕現している私を受け取りに来るそうだ。

まあ、いわゆる職場体験の様なものか。

期限は1週間だそうで、期限が来れば分霊1号くんは刀解。2号からは通常通り鍛刀で顕現出来るそうだ。

正直な感想、これ詐欺だろ。

体験でいいところを見せてやる気にさせたいのは分かるが、ちゃんと大変なところとか裏事情も見せて欲しいのが俺の意見だ。

出発前ミゲルに
アシンヌ様、政府は決して信用しないでください。たとえ信用できる役人がいても必ず全ての言動を疑ってください。
良いか、絶対に審神者に出会うよりも早くゲートを見つけてどこでもいいから飛べ。
と散々言い聞かされたのだ。

普段俺に下から接してくるので後半の荒い口調に思わず無言で頷いた。

俺も政府は信用ならない。何より半年も一緒にいたミゲルのいうことは最初は訳が分からなくても最終的に最善だったと気づくのが常だから。

実は施設に着いた時からずっと横にいてペラペラと聞いてもいない説明を続ける役人を無視し、つい先程通ったばかりのゲートに飛び込んだ。