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ページ12

洞穴から男性を連れて、先程の場所へ戻ってきた3名。

その男性は幸いにも手足に痺れは無かったらしく、気を失っていただけだったらしい。

刺されたような腫れも見つかっていない。探偵団たちも男性も胸を撫で下ろした。

探していた男性は、襲われた友人を抱えてしばらくは海に行かないようにすると言った。

そりゃあそうだろう。
友人が数秒目を離した隙に居た筈の所から消え去り遠く離れた洞穴に倒れて見つかるのだから。
下手すれば手足の麻痺や刺されたような腫れも残るのだから。

男性は帰って行った。

トウマたちもここ最近は一日に一回必ずと言っていいほどの確率でこの案件が起きているので明日もまた調査しに来ようと、一度帰る。

しかし。

彼らは呼び止められた。

声のした方を向くと、そこに居たのは

ヤサク、、、



「やぁ。元気かい?」




、、、では無かった。



_______________

時は探偵団が海辺に来る少し前くらい、、、?

『ハッキリさせんか』

2つの同じ世界を、しかも同時に違う場所見るって大変よ、、、

『知らん。どうでもいいや。ほっとこ。
コサクー聞こえてたら指示に従ってー。人格入れ替わってー』

ヤサクはコサクに向けて独り言を始める。

ちなみにここは探偵団が来る海の近くだ。

_男装した意味___

ヤサクに答えるようにコサクの声がヤサクの脳に優しく響いた。

『あっ!聞こえる!時間立ったから?まあいいや。

実は男装して探偵団に自分だとわからないようにしたけどやっぱり海は怖い。だから寝かせて。コサクだったらこの姿に合うだろうし探偵団に見つかったとてあんまり怪しまれないでしょ』

___のただの我儘__

やはりまだノイズが聞こえるものの、都合の良いのか悪いのか聞かれたくないことだけ聞かれる。"我儘"が普通に聞こえたのだ。誰の、とは問わないが。察したらしいヤサクは、

『この体ごと私もコサクの魂とも言える人格も消そうと思う』

すん、、、と効果音がなるだろう真顔で何か鋭いものをいつの間にか手にしている。

__ごめんなさい。やらせてもらいます。ただ、フードとメガネは外すからね_

、、、というわけでコサクが探偵団のもとにやってきたのだ。




『あっ凄い、自分の意思で変わってもらったから?慣れたからかは知らんけど痛くない!よっし負担無しで時間置けばいつでも中で寝てられる!』

_おい、、、_

〃→←ルートについて



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風雪琴音 - ……設定はあらかたまとめ終わったので、その気になれば更新できそうだけど…なところ (9月6日 23時) (レス) id: 7a75ba0238 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜風マトイの物語 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年2月22日 22時

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