コントロール不能な心 ページ28
仲良く話しながら食事してる3人を残して、私は部屋を出る
「はぁ」
どうしてか、ため息が出た・・
平穏だった私の心が、この数時間で上がったり下がったり
理由は・・チャンソンさん
気持ちに名前が付く前に、知ってしまった恋人の存在
恋人がいる人に、恋したって実らない
久しぶりに心が動き始めそうだったのに、かかったブレーキ
その躓きに、零れたため息
完全に、自分の心がコントロール不能・・
今まで、仕事中にこんな事なかった
割り切って仕事して来たし、お客様に気持ちが動いた事もない
仕事中なのに、ぐずぐず・・
プロとして、だめだな
そんな事を思いながら、キッチンへ戻ろうとしてた時に肩を掴まれた
「ひゃっ・・」
ジュノ「うわっ・・」
瞬間的に、お互いがお互いに驚いて声が出た
振り返ると、そこに居たのは・・
「あっ・・ジュノさん。どうしたんですか？」
ジュノ「俺の方が年下だし、さんはいらない」
「えっ・・あぁ、でも・・」
ジュノ「そんな事より、そのため息は何で？」
「え？」
ジュノ「さっき、部屋から出て・・ため息ついただろ？」
「・・」
見られた・・
それも、チャンソンさんと一緒にいるジュノさんに・・
どうしよう・・
何て答えればいい？
ため息の理由・・
真っ直ぐ射抜くように見られて、どう言い訳しても本当の理由を分かられそうで声が出ない
ジュノさんの視線に、コントロールできない心を見抜かれそうで・・
ジュノ「いいや」
答えない私にシビレを切らせたのか、ふいっと外された視線
「えっ・・」
ジュノ「俺には関係ないし。ねぇ、ここ出たら中庭？」
・・関係ないって
ジュノさんの視線は、私から外に向けられてる
「えっ・・あ・・はい」
ジュノ「ふ〜ん・・あ、Aヌナ仕事の途中でしょ？戻ったら？」
突き放す様な言葉を残して、ジュノさんは中庭に出て行った
その背中を見つめる事しか出来ない・・
パタン・・
ドアが閉まり、私と中庭に出たジュノさんに出来た距離
空を見上げる様に、顔を上げたジュノさんが何かを言った様だけれど声は届かない
小さいけど、お気に入りの中庭
そこに置いたベンチに座るジュノさん
追いかけてまで、話す勇気は無いけど・・
ため息の理由を話せてれば、何かが変わった？
答えがない質問をジュノさんの背中に心でぶつけて、
私は沈んだ心を引きずりながら、キッチンへ戻る
また一つ零れたため息と共に・・
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ヒイナ(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます(〃'▽'〃) チャンソンのお話で、コメントが無くて内心不安だったんです(^_^;) 3章は極力滞らないようにお話アップしますので、また読んでくださいね(^-^) (2015年7月14日 9時) (
レス) id: d3fabe9a7b (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - おはようございます！パート3も楽しみにしてます＼(^o^)／ (2015年7月14日 4時) (レス) id: 1e66ce9107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒイナ
| 作成日時：2015年4月21日 1時
