え……私の幼馴染呪われてるんですか…？【乙骨憂太】

初めての呪術実習 ページ9

車に乗って、実習先に移動する。


途中、禪院さ…じゃなかった、真希ちゃんと「"はくば"ってどういう漢字なんだよ？やっぱ白い馬？」『いや薄い場所で薄場だよ』「スゲー、名前のまんまじゃん。名は体を表すってこのことだったんだな」『あの禪院さん私のHPはもう限界なんですけど』「苗字で呼ぶな」『ハイスミマセン！！！なら私のことはAでいいっすよ！！』ってな感じの会話をして、私の苗字の漢字が白馬に間違えられたのが通算100回を達成するという記念すべき出来事があったが、まあ関係ないので割愛させてもらおう。真希ちゃんが「名前のまんまじゃん」って言った時五条先生が爆笑していたのがムカついたとだけ言っとくわ。あの人マジでいつか絶対しばく(無理)




「ここは？」

「ただの小学校だよ。ただの校内で児童が失踪する小学校」

「失踪！？」

『それただの小学校じゃねぇだろ…』




ただの小学校じゃ児童は失踪しねぇよ。



五条先生曰く、校内で今んとこ2人が呪いに拐われたそうで。真希ちゃんの説明によると、大勢の思い出になる学校や病院には呪いが吹き溜まりやすいんだとか。それが積み重なって今回みたいなやつが発生するんだって。適当な五条先生よりか、真希ちゃんのほうがよっぽど丁寧で分かりやすいと思ったのが今日のハイライトだった。




「呪いを祓い、子供を救出。死んでたら回収だ。それとA、君は術式をまだ上手く使えてないからね。この呪具を使いな」

『呪具？この短刀が？』




私の中での呪具のイメージって言えば真希ちゃんが使ってる大刀くらいしかなかったけど、こういう短刀もあるんだなあ。包丁サイズだしこれなら使えそうだ。




「そ。これなら呪いにも効く。

"闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え"」




すげぇ、夜になってく…！

いきなり何か言い出したからとうとう厨二病が隠しきれなくなったか…とか思ってたけど、どうやら違うらしい。いやだって、あの人の見た目が……ねぇ？




「"帳"。君達を外から見えなくし、呪いを炙り出す結界だ。内側から簡単に解けるよ。そんじゃ、くれぐれも死なないように」

『"死"って…！？』

「先生！？」




嘘でしょ呪術師って死ぬことあんの！？初めて聞いたんだけどそんな話！！嫌だッまだ読み終わってない漫画があるのに…！！(安い未練)

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