え……私の幼馴染呪われてるんですか…？【乙骨憂太】

✿ ページ4

憂太が荷物をまとめに一旦家に帰っている間、私は幽霊と五条さんが言ってる呪霊とやらが同じやつなのか彼に訊ねてみることにした。ちなみに私はもう荷物をまとめたのでご安心を。



いや転校する気なんてさらさらなかったんだけど、なんか五条さんが電話から帰ってきたと思ったらいつの間にか私の高専転入が確定してた。何やったんだあの人。




『あ、五条さんあの自販機に隠れてるやつは』

「呪霊だね(呪霊を祓う音)」

『屋根の上にいるやつ』

「呪霊(呪霊を祓う音)」

『塀の上で猫に一方的にちょっかいかけてるやつ』

「呪霊(呪霊を祓う音)」

『………あのすみませんが答えた直後に祓うのやめてもらえません？？気がそれる』




どうやら、私が今まで幽霊だと思ってたのは全て呪霊だったらしい。となると、今まで幽霊とかオバケだとか思ってたやつ(テレビから貞子が出てきたり、学校のトイレで花子さんを見たり)も実は呪霊だったのだろうか。それを五条さんに聞くと、うわ何コイツヤバ…という顔でドン引きされた。は？？？？？？？



その後も従弟の身体能力が異常すぎるだの担任の修羅場に遭遇しただの一方的に話を続けていると、「そう言えば憂太って秘匿死刑寸前だったっけな」とトンデモ発言をしやがった。今なんつった？？？死刑？？は？聞いてないんですけど？？(当たり前)



五条さんの話によれば、憂太に憑く怨霊がめちゃくちゃ危険だから完全秘匿で死刑が執行されるところだったそうで。それを五条さんが高専で預かることで一時保留になったらしい。未成年に死刑とかマジでふざけんな誰だよ命令した奴。




そう憤っていた時、「準備終わりました！」と憂太がやって来た。五条さんに忘れ物はないか確認される。従弟にも転校することは伝えたし必要最低限の物は持った。いざ、高専に出発だ！




『………って、高専ってどこです？？』

「東京」

「『東京！？』」

呪いの子→←✿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す