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スポドリ騒動が一段落ついたあと、私たちは地面に座りながら2人の様子を見ていた。
「憂太とAが高専にきて3ヶ月か。かなり動けるようになったな」
「しゃけ」
『まー、動けるようにっつーか動かざるを得かなったと言うべきか…』
「ああ、Aの術式はただ気配を消すだけだからねぇ」
そう、先生の言う通り私の術式はただ気配を消せるだけ。他の人のように術式で祓える訳じゃないので、どうしても呪具を使うなりぶん殴るなりして自分の力で倒さねばならない。すると、必然的に呪具の扱いが上手くなり、かなり体術も上達したってワケだ。
「憂太は性格も前向きになったよねぇ。Aの凶暴性にも磨きがかかったし…」
『凶暴性??やっだなー、誰に向かって言ってるんですかー』
「僕忘れてないからねたまたま術式解いてる時に不審者扱いされて右ストレート決められたこと」
『すみませんでした』
いやでもあれはしゃーなくね?先生が不審者の雰囲気を醸し出してたのが悪い。あの日の数日前にも前の学校の担任に「最近不審者が多いから気をつけろよー」って注意されてたし…。ワタシ、ナニモワルクナイ。
『真希ちゃんも活き活きしてるねー』
「すじこ」
「確かに真希も楽しそうだ。今まで武具同士の立ち合いってあんまなかっ………」
『どーしたパンダ??』
「天啓!!」
『いや本気でどーした????』
急に重大なことに気づいたように立ち上がったパンダ。心做しか、少し険しい顔をしている。珍しいな。その剣幕に若干引いたのは私のせいじゃない。不可抗力ってやつだ。そう、不可抗力。
「憂太ァ!!ちょっと来い!カマン!!」
「どうしたのパンダ君」
「超大事な話だ!心して聞け!!この際Aにも聞いておくからよく聞けよ!」
『はぁ……』
なんだコイツ、いきなりどうした??その呆れの視線を知ってか知らずかパンダが内緒話をするようにヒソヒソと小声で話し出した。
「………オマエら、巨乳派?微乳派?」
「今!?!?」
『……………は??』
いやパンダ……オマエは私の性別を知らないのか??女子だぞ女子、華のJKだぞ???普通女子にそれ聞く?????
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おもち食べたい(プロフ) - 奏天さん» 夏油さんの腕の中ですね。表現が分かりづらくてすみません…! (2022年1月22日 23時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
奏天(プロフ) - おろせってどこにいるんですか (2022年1月22日 10時) (レス) @page45 id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 天霧さん» ありがとうございます!少ーしずつですけど最強への道に一歩ずつ近づいてる…?かもしれないですね(笑) (2022年1月21日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 新しい更新読ませてもらいましまた。少しずつですが夢主ちゃんが強くなつてっますね。夢主ちゃんが真希さんの怪我治せて良かったです。夢主ちゃん最強になれるね。次の更新待ってます頑張ってください応援してます! (2022年1月21日 11時) (レス) @page45 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - Mqlさん» ありがとうございます!思いつきでできた話なのに、そう言って頂けてとても嬉しいです! (2022年1月20日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2022年1月3日 18時