第五十六話 〈蜘蛛鬼〉 ページ20
「ねえ累、母さんへの脅しは終わった?」
「……」
「ああ、そんな顔のあなたもステキよ?」
けらけら笑う。少女は頬杖をつきながら、話す。
「とても面白そうな子がいたの!!白くて、女の子みたいで、可愛い男の子。あの子欲しいわ、いいでしょ?きっと賢いわ。十四番目のわたしの恋人にぴったりよ」
「続かないくせに、よく言うよ」
す、と闇からまた少女が現れる。
「
「あっそ、せいぜい頑張れ、
どうでもいいと言わんばかりの態度で返す。織はぷくーと頬を膨らませ、木々の間に消えた。
「絢目、“新しい姉さん”を連れてきてくれる?」
「あいよ。────でも、なんであの娘?」
「月鬼の生き残り、しかも半人半鬼。あのお方も気に入るだろうし、純粋に優しそうで、この中の誰より“姉さん”をしてくれそうでしょ?」
「ふぅん。じゃ、行ってくるよ。
「はあーい!!」
「いこ、紡」
絢目は夜の空に消え、紡と呼ばれた少年と結と呼ばれた少女は、手を繋いで走っていった。
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夢石榴(プロフ) - 星飼いさん» 久しぶりです。かわいい双子コンビ。書いてて楽しいです。頑張ります (2020年10月25日 20時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
星飼い(プロフ) - 久しぶりだ―!!嬉しい。やっぱ白黒ちゃん好きだなぁ。頑張って下さい! (2020年10月25日 20時) (レス) id: 95c1335c47 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - みるくストロベリーさん» ありがとうございます!!面白いと言って頂けて嬉しいです!!頑張ります!! (2020年7月28日 16時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - とっても面白い!!これからも頑張ってください、応援してます!! (2020年7月28日 6時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - 星飼いさん» アドバイスありがとうございます。なんか考えてた日々が懐かしい。頑張ります! (2020年6月27日 21時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢石榴 | 作成日時:2020年2月15日 23時