番外編 名前で呼んで ページ13
炭治郎は困っていた。
禰豆子が�蕕世箸錣�るや否や、善逸がヘコヘコしだし、伊之助は所構わず頭突きしてくる。
あの後、緋音からも説明を受けた。
自身が鬼と人の混血であること。
昼は人であり、夜は鬼であること。
血鬼術が使えること。
人を喰らうことはないということ。
驚きはしたが、人を喰らうことがないのならば大丈夫だろう。
「紅、ご飯を運ぶの手伝って下さい」
「はいよ」
「伊之助さん、今日の晩ご飯は天ぷらですよ」
「衣のついたアレか！？ヒャッフーーーー！！」
「竈門さん、禰豆子さんの髪を弄ってもよろしいですか？」
「あぁ、全然いいよ」
「むー！」
「我妻さん、少し買い出しに行ってきます」
「うん、行ってらっしゃーい」
緋音が出かけている間、炭治郎はふと、疑問に思った。
「伊之助はどうして“伊之助さん”呼びなんだ？」
「確かに…、紅緒も“紅”か“紅緒”だよな」
緋音は炭治郎と善逸を名字にさん付けだが、伊之助と禰豆子は下の名前にさん付け、
紅緒に至っては呼び捨てかあだ名だ。
そもそも紅緒と緋音はどんな関係かも分からない。
「と云うことで、俺達も呼び捨てで呼んで欲しい」
「どう云うことでしょうか？！」
帰ってきた緋音に、突然そう言われても。
帰った直後にそう言われ、驚きと疑問が浮かばないほうが可笑しい。
「俺達も仲間なんだから、他人行儀に呼ばないで欲しいんだ」
「な、なるほど…」
なぜ玄関で言う必要があるのか疑問だが、まあいい。
出来れば敬語もやめて欲しいが、
紅緒曰わく、あれは癖みたいなもので、死んでも直らないらしい。
「でも、失礼では…」
「全くそんなことはないぞ、なぁ善逸」
「うんうん、むしろ名前の方が嬉しいよ！！」
「そうですか…？」
まだ納得いかない表情の緋音。少し考えて、口を開いた。
「とりあえず、上がってもいいですか？」
「あ、ゴメン」
ブーツを脱ぎ、家に上がる。
買い物袋があるので、台所に向かうのだろう。
「今日のお昼はうどんですよ。
───…炭治郎、善逸」
「！！」
「い、今…」
「手伝ってもらっても？」
悪戯っぽく笑う緋音。
炭治郎と善逸は、互いの顔を見合わせ、笑った。
「ああ、何をしたらいい？」
「葱を切って欲しいです」
「袋持とうか？」
「ありがとうございます」
会えたのが四人で良かった。
緋音はそう思った。
××××××××
禰豆子のねの字が出てこないので、このままいきます。
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夢石榴(プロフ) - 星飼いさん» 久しぶりです。かわいい双子コンビ。書いてて楽しいです。頑張ります (2020年10月25日 20時) (
レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
星飼い(プロフ) - 久しぶりだ―！！嬉しい。やっぱ白黒ちゃん好きだなぁ。頑張って下さい！ (2020年10月25日 20時) (レス) id: 95c1335c47 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - みるくストロベリーさん» ありがとうございます！！面白いと言って頂けて嬉しいです！！頑張ります！！ (2020年7月28日 16時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - とっても面白い！！これからも頑張ってください、応援してます！！ (2020年7月28日 6時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - 星飼いさん» アドバイスありがとうございます。なんか考えてた日々が懐かしい。頑張ります！ (2020年6月27日 21時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢石榴 | 作成日時：2020年2月15日 23時
