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第三十六話 〈嘘だろ〉 ページ43

「すみません、善逸さん」
「ヒャーーーーーッ」
「おぉぉ……」

正一が声をかけると、善逸が叫んで尻もちをついた。
それに紅緒は驚いた。


「ウオオオオオッ」と、謎の威嚇をし、正一に抱き着いた。







顔はまるで幽霊のようだった。


「合図合図合図、合図をしてくれよ。
話しかけるなら急にこないでくれよ。心臓が口からまろび出るところだった。

もしそうなっていたら正しくお前は人殺しだったぞ!わかるか!?」
「すみません…」
「いや、謝らなくていいだろ」



正一は申し訳なさそうに、「汗、息、震えが酷すぎて不安になる」と、言った。



「…………俺、前に代わろうか」
「後ろも怖いから嫌だ!!」
「一体どこなら良いんだよ……」



「それにな!?
あんまり喋ったりしてると鬼とかにホラ!!見つかるかもだろ!?

だから、極力静かにしたほうが良いと思うの俺は。どう!?」

「お前が今んとこ、一番うるせぇ…、…あ」
「…!!」
「え…」

正一は青ざめ、紅緒の視線が動く。
だからだろう。
善逸が、「まさか」という顔で後ろを見た。
さっ、と、血の気が引くような気がした。


床下から、鬼が現れた。


「ぐひぐひ、子供だ。舌触りがよさそうだ」


「ほら御覧!!出たじゃない、出たじゃない!!」


「おし、殺るぞ」




紅緒が日輪刀の入った袋を開けようと、紐を引く。
いつもなら、袋が解けて日輪刀が出てくるのだが…。



「……ん???」



ビン、と紐が張る。


紐が絡まったのだ。


「…嘘だろ…?」


グン!と、後ろへ引っ張られた。
善逸が紅緒の羽織を引っ張ったのだ。


「わあぁぁぁぁぁ!!」
「……」


そのまま引きずられる形で逃げていった。


(…なんか、既視感が…)


そんな感想を持った紅緒だった。

イラスト2→←第三十五話 〈不安〉


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夢石榴(プロフ) - ルイトさん» あれ、ホントだ…。すみません、貼り直します!ご指摘ありがとうございます! (2020年8月16日 14時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
ルイト - イラストが載ってません! (2020年8月16日 14時) (レス) id: 428de47700 (このIDを非表示/違反報告)
夢石榴(プロフ) - 頑張ります。更新しまくります、とにかく。 (2020年2月16日 8時) (レス) id: e829fc57fc (このIDを非表示/違反報告)
星飼い(プロフ) - 宣伝メッチャありがとう!50話突破おめでとう!自分もコラボできるように主要キャラさっっさとだすぞ!頑張れ! (2020年2月15日 16時) (レス) id: 95c1335c47 (このIDを非表示/違反報告)
星飼い(プロフ) - バレンタインですねっ!絶対に許さなぇ。まだ出てきてないキャラまで出してくれるの嬉しい。頑張って下さい! (2020年2月14日 20時) (レス) id: 95c1335c47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢石榴 | 作成日時:2019年12月23日 17時

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