Story＊２５ ページ25
さっきよりも胸が強く締め付けられ、一瞬、息が止まった。
張り裂けそうな胸の痛みを表情に出ない様に、テーブルの下でバレない様に
拳を強く握った。
先輩の瞳から出て来る涙はポロポロと次々と溢れ出て、止まる事を知らなさそうだった。
…一体誰が何をして、先輩をこんなに泣かせたのだろう。
でも、いつも明るくて優しいA先輩をこんなにも悲しませて、泣かせる奴は
なんだろうと許さない。
たとえ…先輩の家族や先輩が大切にしている友達、親友であろうとも。
落ち着いたのか先輩がポツポツと呟くように話し始めた。
「さっき、までね…ユンギ…まぁ、好きな人と会ってて…
でも、急に『好きな人が出来た』…って、言われて…友達、としてしか…
見られてなかった…って思ったら居てもたっても居られなくて…でも、
応援しちゃって…でも、泣きそうだったから…サラにメッセージ入れて…
自然と離れるように、したの…っ混乱させて、ごめんね…っ…」
言い終わると同時に再び、A先輩の瞳から涙が溢れ始めた。
俺は先輩の好きな人が居る事を聞いて、ショックを隠せなかったが
最後まで聞こうと思い、今にも張り裂けそうな胸の痛みを耐えた。
失恋、したけど…でも、先輩の好きな人…ユンギ先輩？っていう人が他の人を
好きな可能性もあるけど、A先輩っていう可能性も高くはないが低くもない、
と思う。
好きな人が居る…その言葉は、誰の事が好きなのかはハッキリさせていない。
だが、本当の事はそいつにしか分からない。
…でも、先輩を泣かせるような人には渡してやりたくはない。
なんて、思ったりもしてる。
それよりも先に何とかしなきゃいけないのは、目の前で涙が零れている
A先輩だ。
WZ「…先輩、泣き止んで下さい」
「ジフン、くん…？」
顔を上げたA先輩の顔は涙で濡れていたけど、綺麗なままだった。
ふと微笑んで、伝ってる涙をなるべく優しく拭き取ると目を見開いていた。
WZ「先輩が泣くと俺まで貰い泣きしてしまいますよ」
「ふふっ…嘘だ〜」
WZ「ふ、やっと笑いましたね」
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リノ - すごく良かったです！！私コメント書きながらスマホでウジくん見てました！！これからも頑張ってください！！ (2020年9月14日 0時) (
レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - 完結おめでとうございます！遅刻してすみません。終わり方が最高です。凄くきゅんきゅんしました。私も見習いたい限りです。素敵な作品ありがとうございました！ (2020年8月30日 18時) (レス) id: b192477b3c (このIDを非表示/違反報告)
幸x翡翠-共同垢-(プロフ) - うすすさん» コメント遅くなってごめんなさい！！本当ですか！？ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 017d14f16c (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - もうとにかくイジフン可愛いです。すごく面白くてきゅんきゅんさせてもらってます。更新楽しみに待ってます~！ (2020年8月15日 12時) (レス) id: b192477b3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸x翡翠-共同垢- | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/itkt06081/
作成日時：2020年7月26日 19時
