落書きと我が子たちの写真集よ☆

Sanctuary ページ24

【Sanctuary(聖域とも呼ばれる)】
魂の集う場所。
行き場のないものたちの楽園。
ネットワークスでもひと握りのもののみが知る秘境。
城のどこかに入り口があるとされているが、普段は施錠されているらしい。
扉より先は赤い満月が輝き、暗闇が空間を支配している。
緩やかな勾配には月に照らされた彼岸花が咲き誇っており、黄緑に輝く自らを忘れた忘却の霊魂たちが飛び交っている。
時々暗い緑色の悪霊が迷い込むものの、暫く留まるうちに恨みや憎しみ、自身の記憶や名前や能力を忘れ、忘却の霊魂となってまっさらな生命で転生の時を待つようになる。
時々忘却の霊魂たちから選ばれたものが肉体、名前、能力を得て生まれる。
誰かの子供だったり、いつの間にかそこにいたり。
生まれ方は様々ではあるものの、種族の中では異質な存在となって生まれることが多い。
異質な部分は子供へと受け継がれ、新たな種族の誕生やピラミッドの再構築を強制する。
そのためSanctuaryから生まれたと思われる生物がつがいを持つことは禁じられている。

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