非道な魔術師と英霊2 ページ5
『ん……ここは…』
目を覚ますと私は薄暗い部屋に手足を拘束されて床に寝かされていた
「ん?目が覚めたかい?」
声をする方を向けばさっきの男が布に包んだ『何か』を持ちながら私を見ていた
『あなた…なにをするつもり?なんで私を…』
「無関係の君に話してもわからないと思うから詳しいことは言わないけれど、そうだなぁ…これから私はあることをやるためにそれに必要な儀式をやるんだ。それを行うためには大量の魔力が必要になる。自分の魔力を使ってもいいんだけど私は魔力を溜めておかないといけないんだ。だから自分の魔力の代わりになる生け贄を探していたんだよ。それで君を偶々見つけたのさ」
だから君には私の為に生け贄になってもらうねと、笑顔で言う男にゾッとした
『そんな…』
魔術師とはみんなこうなのだろうか?縛られた両手がカタカタと震え始めた
私は落ち着かせるためにそれを胸の方にあてぎゅっと握りしめる
「君は私以上の大量の魔力を持っているし時計塔から貰った触媒もある。これは強いサーヴァントを呼び出せるはずだ」
サーヴァント?
聞いたことのない言葉を聞いて困惑する
だが、そんな私をおいて男は床に手に持っていた『何か』を置き私を大きな魔方陣の上に乗せ何かを唱え始めた
「素と銀に鉄。礎に石と契約の大公__」
これは…クラスカードに英霊を繋げる詠唱?
それをなんでこの人が?
見たこところカードも何ももっていないのに
混乱してきた私をよそに男は詠唱を唱え続けると少しずつ私の魔力が減っていくのを感じた
私はこの儀式で魔力を全て吸いとられ死んでしまうんだろうか…?
それは…ものすごく………
嫌だ
こんなところで死ぬなんて
お兄ちゃんがあんな姿になってまで私を助けてくれたのにこんな早くに…ましてや生け贄になって死ぬなんて嫌だ!
誰か…誰か…
________助けてッ!!
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Ayaka(プロフ) - 続きが気になります。 (2021年6月11日 6時) (レス) id: f23d5c420b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - つづきお願いします (2018年6月1日 17時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき姫2 | 作者ホームページ:https://twitter.com/@1215YUKIUSAGI
作成日時:2017年11月24日 3時