[Fate]平行世界の姫 (ページ11)

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教会と神父2 ページ11

教会の中はお兄ちゃんがくれた本の写真に載ってたのと似ていてどの国でも教会の中は同じなのかな？と考えながら奥の方を見ると白髪のカソックを着た男の人が膝をつき祈祷をしていた
　
　
　
"彼がマスター？"
　
　
　
"魔力からしてそうだろう。だが気をつけろマスター。奴の近くから微かでわかりづらいがサーヴァントの気配がする"
　
　

ここに来る途中ランサーから教えてもらった念話でランサーと話していると私達に気づいたのか彼が此方に振り返った
　
　
　
「おや、貴女は…」
　
　
　
『私は赤のランサーのマスターになったA。ランサーから監視役兼マスターのあなたに会うようにと言われて此処に来た』
　
　

20代くらいだろうか？彼…神父は思っていたより若かった。褐色の肌に黄土色の瞳そんな彼を見て首を傾げた
　
　
　
誰かに似ている？
　
　
　
そしてそんな私を見て神父は目を見開いた
　
　
　
「貴女がランサーのマスター…ですか？」
　
　
　
『はい』
　
　
　
「私が聞いた話ではランサーのマスターはフィーンド・ヴォル・センベルンの筈なんですが…」
　
　
　
『そのフィーンド・ヴォル・セル…センッ……ええっと…』
　
　
　
"なんだっけ？"
　
　
　
"フィーンド・ヴォル・センベルンだ"
　
　
　
『…フィーンド・ヴォル・センベルンは殺した…』
　
　
「え…」
　
　

"マスターそれだけでは相手に上手く伝わらないぞ"
　
　
　
"そうなの？"
　
　
　
『言葉が足りなかった。彼はランサーが私を守るために殺した』
　
　
　
ランサーに注意され改めてそう伝えると目を見開いていた彼は少しだけ安堵の顔を浮かべ口を開いた
　
　
　
「詳しく話してもらえませんか？」