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128話上弦の力・柱の力 ページ33

「ハア…ハア…」



「杏寿郎死ぬな」



猗窩座は傷だらけの煉獄さんにそう言った



自分が傷つけたのにだ



煉獄さんは左目が潰れ口から血が出ていて隊服の肩や脇の部分が血で赤く染まっている



煉獄さん…煉獄さん



『(かなり重症なのにまだ戦うつもりだ…本当は私達も戦わなくちゃいけないのに)』



「(隙がねぇ入れねぇ動きの速さについていけねぇ…あの二人の周囲は異次元だ。間合いに入れば”死”しか無いのを肌で感じる。助太刀に入った所で足手まといでしかないとわかるから動けねぇ)」



「生身を削る思いで戦ったとしても全て無駄なんだよ杏寿郎。お前が俺に喰らわせた素晴らしい斬擊も既に完治してしまった」



猗窩座は傷が治った胸を見てから煉獄さんに目を向ける



「だがお前はどうだ?潰れた左目、砕けた肋骨、傷ついた内臓もう取り返しがつかない。鬼であれば瞬きする間に治る。そんなもの鬼ならばかすり傷だ。どう足掻いても人間では鬼に勝てない」



手足に力が入らないッ…傷のせいでもあるだろうがヒノカミ神楽を使うとこうなる



助けに入りたいのに…!!



ブルブル震える体に鞭を打ちなんとか立ちあがる



『炭治郎…大丈夫?』



「ああ…」



『あまり無理しないでね』



「……」



俺はAに心配させてばかりだ…情けない!



「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」



煉獄さんの周りに熱気が集まりオレたちは煉獄さんに釘付けになる



「(一瞬で多くの面積を根こそぎえぐり斬る!炎の呼吸・奥義_)」



「素晴らしい闘気だ…それ程の傷を負いながらその気迫!その精神力!一部の隙もない構え!やはりお前は鬼になれ杏寿郎!!俺と永遠に戦い続けよう!”術式転回”」



「玖ノ型・煉獄!!」



「破壊殺・滅式!!」



「「『!!!』」」



ゴオッ



止まった?土煙で見えない…煉獄さん煉獄さん!!



土煙が引いていき段々と二人の姿が見えてくる



だけど二人の姿を見て俺は絶望した



ああ…ああ!!



猗窩座は頭を半分失い左腕が切断されていて



煉獄さんは猗窩座に腹を貫かれていた

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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mia - 最高です!!こういう夢主大好きです!投稿頑張ってください!! (2019年10月5日 20時) (レス) id: 79cfb5229b (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2019年9月25日 11時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2019年9月24日 16時

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