120話無限列車 ページ25
それから列車の速さに興味津々の伊之助とギャーギャー騒ぐ善逸を治めて念のために窓を閉めた
「切符…拝見…致します…」
「??何ですか?」
「車掌さんが切符を確認して切り込みを入れてくれるんだ」
パチンパチン
「(んっ?なんだろう嫌な匂いがする…)」
『どうしたの?』
「…いや、なんでもない」
『そう?』
「切符を…」
「あっすみません!どうぞ!」
『はい…』
パチンパチン
「拝見しました…」
ゴオオオオ___
「夢を見ながら死ねるなんて幸せだよね」
起きて姉ちゃん!
起きて!
「姉ちゃん!!」
『ハッ』
目が覚めると見知った天井が目に映った。ここは…私達の家。幸せが壊される前に住んでいた家族皆の家
あれ…私今まで何を…
「やっと起きたぁ…もうすぐご飯だよ」
『え、竹雄…?どうして…』
「どうしたの?姉ちゃんまだ寝ぼけてる?」
これは夢…?だって竹雄は皆はあの日鬼舞辻に殺されて死んでしまった筈。一体どうなって…
「どうしたんだ?」
『っ!?』
状況についていけず混乱していると後ろから懐かしい声が聞こえた
ありえない…これこそ本当にありえない!だってあの人は四年も前に病気で…
「あっ父ちゃん!」
竹雄の言葉にビクつきながら恐る恐る振り返る
『お父さん…』
「どうしたんだA?」
「なんか姉ちゃん寝ぼけてるみたんなんだ…ずっとぼーっとしてる」
「なら顔を洗って『なんで…』…ん?」
『お父さん病気は…?』
「?なにを言ってるんだ」
「父ちゃんの病気なら二ヶ月前に治ったじゃん。忘れちゃったの?姉ちゃん」
『治った…?』
お父さんの病気が?
「A、本当にどうしたんだ?」
心配そうに私を見つめる二人を見てじわじわと涙が浮かんでくる
『うっ…うわああああああん!!』
ぎゅっ
「うわっ姉ちゃん!?」
『よかった…!本当によかった…!!もう…会えないと思ってたからっ』
「……」
お父さんと竹雄に抱きつき子供みたいに泣きわめく私をお父さんは何も言わずにソッと背中を撫でてくれた
「怖い夢でも見たんだな…大丈夫、俺達は此処にいるから怖いことなんてないよ」
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mia - 最高です!!こういう夢主大好きです!投稿頑張ってください!! (2019年10月5日 20時) (レス) id: 79cfb5229b (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2019年9月25日 11時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2019年9月24日 16時