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56話 ページ9

鴉の指示通り山道を歩いていると大きな屋敷を見つけた



『ここだね』



「…なんか血の匂いがするな。でもこの匂いは」



「え?何か匂いする?」



「ちょっと今まで嗅いだことのない匂いだ」



『炭治郎が嗅いだことのない匂い…珍しいね』



ふと、隣の善逸を見ると屋敷を見ながら耳を抑えているのに気がついてどうしたのか声をかける



『善逸…どうかした…?』



「何か音がしないか?」



「音?」



『特には…』



「そっか、じゃあ気のせいかな…?それよりやっぱり俺達共同するのかな?Aちゃんと初めての共同作業みたいでなんか嬉しいんどけどねっ♪」



「善逸…俺もいるぞ(ゴゴゴ…」



「わ、わかってるって!」



ガサッ



『!』



これは人の気配…



音がした方を見ると子供の兄妹らしい二人が怯えた顔で抱き合いながら此方を見ていた



「子供だ…」



「どうしたんだろう…こんな所で何してるんだ?」



「「っ!(ビクッ」」



この子達、尋常じゃないほど怯えてる



二人の様子を見た炭治郎は視線を合わせるようにしゃがみ手に乗せた雀を前に出した



「じゃ、じゃーーん!手乗り雀だ!」



「チュン!チュン!(ぴょこぴょこ」



「……」



「可愛いだろ?」



と、笑かけると警戒を解きへなへなと座り込んだ



「何かあったのか?そこは二人の家?」



「違う…違う…ばっ、化け物の家だ」



化け物…それじゃあこの家が鬼の住み家か



「兄ちゃんが連れてかれた。夜道を歩いていたら俺達には目もくれないで兄ちゃんだけ…」



「あの家に入ったんだな?」



「う、うん…」



「二人で後をつけたのか?えらいぞ、頑張ったな」



「……うぅ…兄ちゃんの血の痕を辿ったんだ。怪我してたからっ…」



『よしよし…』



「「!」」



『泣かない泣かない…お兄さんが心配ちゃうよ』



「うぅっ」



「ふぅ…ううっ」



「大丈夫だ。俺達が悪い奴を倒してお兄ちゃんを助ける」



「ほんとに…ほんと?」



「うん!きっと…」



『だから大丈夫だよ』



涙を流す二人の頭を撫でるとぎゅっと抱きついてきた。なんだか花子達を思い出すな



「ねぇ、この音なんなんだ?気持ち悪い音…ずっと聞こえる。鼓か?これ…」



「音?音なんて…」



ポンッポンッポンッ



『!』



「っ!聞こえたぞ!」



確かに鼓の音が聞こえる。それにだんだん音が大きくなって…



ポンッポンッポンッポンッ



ガラッ___

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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るるら - とても面白いです! でも月の呼吸は上弦の壱が使用していたような…? (2020年3月31日 8時) (レス) id: 6dcd13d9c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - ジュラさん» 本当ですね!教えてくれてありがとうございます! (2019年9月20日 18時) (レス) id: 232f9af604 (このIDを非表示/違反報告)
ジュラ(プロフ) - いつも小説を楽しみに見ています!!とても面白い作品で、続きが気になって仕方ありません!!そして早速なのですが誤字を見つけました。煉獄杏寿郎の「ごく」の字が違います。「国」ではなく「獄」です。 (2019年9月20日 18時) (レス) id: 7c545174f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2019年8月31日 17時

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