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85話後ろ ページ38

私を助けてくれたのは二年前、私達に鱗滝さんを紹介してくれた冨岡さんでした



『冨岡さん…』



「お前は…………っ!あの時の」



どうやら冨岡さんは私のことを忘れていたようです






『助けてくれてありがとう』



「ああ」



まだ少しフラフラするので冨岡さんに肩を借りて歩く



『冨岡さんはどうしてここに?』



「この山に十二鬼月がいると言われ駆けつけて来た」



ああ…冨岡さんは強いもんね



ピタッ



『冨岡さん?』



いきなり止まってどうしたんだろう



「近いな…」



『え ?』



「鬼と隊員が戦っている」



それって…炭治郎と伊之助? 私ははぐれちゃったからよくわからないけどもしかしたらそうかもしれない



「急ぐぞ」



『あっ』



肩を借りた状態からそのまま足を持ち上げられ抱えられる



これってお姫様だっこ…



驚く私を余所に冨岡さんはものすごい速さで駆け出した






「〜〜〜〜」



「〜〜っ!!」



冨岡さんの言う通り確かに人の声が聞こえ殺気も感じる。そして少しずつ戦っている人の姿が見えてきた



あれは…あの時の白髪の男の子と…炭治郎!?



炭治郎に編み状の赤黒い糸が覆って押し潰していく



このままじゃ炭治郎が…!



刀に手を伸ばそうとすると冨岡さんに止められる



『でもこのままだと!』



「大丈夫だ。俺がやる…しっかり掴まれ」



チャキッ



冨岡さんは私を抱える手を持ち替えると空いた右手で刀を抜き炭治郎を覆う糸を斬った



鬼の糸を簡単に…!?



「俺が来るまでよく堪えた。後は任せろ」



「!!」



炭治郎を守るように前に立つと冨岡さんは私を下ろしてくれた



『炭治郎!!』



「A…!無事…だったんだな」



『うん…!禰豆子は…?』



「あそこに…」



炭治郎が見ている方を見れば切り傷だらけの禰豆子が気を失って倒れていた



『禰豆子!』



「次から次に!!僕の邪魔する屑共め!血鬼術・刻糸輪転!」



「…全集中・水の呼吸・拾壱ノ型 凪」



「拾壱ノ型!?」



『水の呼吸って拾までじゃ…』



「拾壱ノ型が何だっていうんだ!!」



少年が血に染まった糸の塊を冨岡さんに向けて放つとその糸は冨岡さんの前で斬れた



「(何だ?何をした?奴の間合いに入った途端糸がばらけた?一本も届かなかったのか?最硬度の糸を…斬られた?そんな筈はないッ…もう一度…)」



ザシュッ

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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るるら - とても面白いです! でも月の呼吸は上弦の壱が使用していたような…? (2020年3月31日 8時) (レス) id: 6dcd13d9c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - ジュラさん» 本当ですね!教えてくれてありがとうございます! (2019年9月20日 18時) (レス) id: 232f9af604 (このIDを非表示/違反報告)
ジュラ(プロフ) - いつも小説を楽しみに見ています!!とても面白い作品で、続きが気になって仕方ありません!!そして早速なのですが誤字を見つけました。煉獄杏寿郎の「ごく」の字が違います。「国」ではなく「獄」です。 (2019年9月20日 18時) (レス) id: 7c545174f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2019年8月31日 17時

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