59話 ページ12
とりあえず子供達を外に出そうとした時だった
ミシッギィィィィミシッミシッ
二階の何処からか大きな足音が聞こえてくる。その音に驚いた善逸が叫び声をあげ炭治郎と側にいた少女にぶつかってしまう
「あっごめん!尻が」
『大丈夫?二人と_』
ポンッポンッ
『も…?』
鼓の音がまた聞こえたと思ったら目の前の炭治郎と少女が消えた
『炭治郎!』
「てる子!!」
ポンッ
また部屋が!?これはもしかしたら鼓が鳴ると部屋が変わる仕組みなのかな
どうすれば…
「死ぬ死ぬ死ぬ!これは死んでしまうこれは死ぬ!炭治郎と離れちゃった!でもAちゃんとも離れなくて良かった!!」
『善逸、落ち着いて』
「無理無理無理!無理だよォ!」
「てる子!てる子!」
「だめだめだめ!大声出したらだめ!!」
『もう、人のこと言えないでしょ…』
「そうだけどさ!?ちょっと出よう外に!!」
そう言った瞬間、少年が善逸を冷たい視線で見た
「なんで外に?自分だけ助かろうとしてるんですか?死ぬとかそういうことずっと言っていて恥ずかしくないんですか?ずっと女性の腰にしがみついて男として情けないと思わないんですか?あなたの腰の刀は一体何のためにあるんですか?」
「ぐっは…グハァッ…すごい切れ味の言葉が…ぐはっ」
全部正論だからね
「違うんだよ俺じゃ役に立たないから他の人を…大人を呼んで来ようとしているんだよ!」
「放してください!」
ズルズル
『ストップ…』
「Aちゃんっ!こ、これはね、別に逃げようとしてる訳じゃなくてだね…」
『とりあえず、その子放してあげて』
「う、うん」
ぱっ
「あ、あの、ありがとうございます」
『名前は…』
「正一です」
『私はA…彼は善逸』
「そうですか…あの俺!てる子を助けに!」
『わかってる…善逸』
「はっ、はい!(どうしよう、こんな俺だからAちゃんに嫌われちゃったかな!?)」
『…外の戸を確認してきて』
「!」
「いいんですか!?絶対この人逃げますよ!?」
『確認だけだからね』
「わ、わかったよ!」
私の考え通りなら多分この扉に続くのは…
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るるら - とても面白いです! でも月の呼吸は上弦の壱が使用していたような…? (2020年3月31日 8時) (レス) id: 6dcd13d9c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - ジュラさん» 本当ですね!教えてくれてありがとうございます! (2019年9月20日 18時) (レス) id: 232f9af604 (このIDを非表示/違反報告)
ジュラ(プロフ) - いつも小説を楽しみに見ています!!とても面白い作品で、続きが気になって仕方ありません!!そして早速なのですが誤字を見つけました。煉獄杏寿郎の「ごく」の字が違います。「国」ではなく「獄」です。 (2019年9月20日 18時) (レス) id: 7c545174f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき姫2 | 作成日時:2019年8月31日 17時