組合にいる元国民的アイドルはアヴェンジャー

潮井梨ナ ページ10

『はぁ…モンゴメリ任務に失敗しちゃったんだ』




組合は失敗を許さない組織だから心配してたけど本人の希望あってメイドとして残ることになったみたい




でもよかった！いなくならなくて




一人でも減ったら寂しいもんね！




そう…一人でも…




"Aちゃん！"




『コイツさえいなければッ！！』




みかどちゃんを失わずに！




また辛い思いをしなくてもすんだのに！！




探偵社で描いた似顔絵をペンで思いっきり突き刺す




ダンッダンッダンッダンッダンッ




『はぁっ…はぁっ…ああッ！うあああッ！！』




何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も




ピリリリリッ＿＿＿＿




ピタッ




…電話？




誰だろう




『…はい、もしもし』




《こんにちわ、A》




『ドスくん！』




《久しぶりですね》




組合に入ってから少しだけ関わった事があって携帯番号を教えたけど




彼からかけてくるなんて珍しい




『どうしたの？何か用事？』




《偶々あなたの探し人の情報が手に入りまして…あなたにプレゼントをと》




『アイツのッ！？』




《ええ》




流石と言うべきか




彼の情報網は半端ない




でも教えてくれるなんてラッキー♪




アイツを早くみつけられるッ！




《あなたの探し人の名前は潮井梨ナ》




『潮井梨ナ…』




それがアイツの名前




《とても厄介な異能力を持っているようで》




『そうなの、アイツは自分が殺した女の異能力を奪うことができる。だからみかどちゃんの能力も…』




《…確かあなたの友人の異能は相手の異能をも打ち消す防御壁では？彼女にその異能を使われたらどうするのです？》




『その前に私が異能力を使えないように命令すれば大丈夫よ』




《なるほど…そう言えばもう１つ情報がありまして、彼女の異能力はあなたのようにペナルティーがあるようです》




ペナルティー…まあ、確かにそうよね




他人の異能力を代償もなしに大量に使うなんてあり得ないもの




『どんなペナルティーなの？』




《異能力を使えば使う程寿命が減るようです》




『寿命が…。だったら死なれる前に始末しなきゃね♪』




グサッ




《ふふ、友の為の復讐…がんばってくださいね》

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