組合にいる元国民的アイドルはアヴェンジャー

落ち着け ページ29

中に入るとそこにいたのは白と黒のツートンカラーの少年とその隣で気絶している




潮井梨ナッ！！




『見つけたァ…やっと…やっと見つけたッ！！』




眠っていようが、気絶してようが私の異能力なら関係ない




『お前なんかッ…お前なんかッお前なんかッお前なんかッお前なんかッ！！死んじゃ＿＿＿＿っ、グッ！！』




「A！？」




ポタポタ…




「死んじゃえ」と言う前に私は自分の太股をナイフで刺した




血が流れていくのを見つめながら私は自分に言い聞かせるように呟く




『落ち着け…落ち着くのよ私…コイツをこんなに簡単に死なせるのはダメ…じわじわと苦しませながら殺すの』




拷問のようにじわじわとね




『異能力＿＿＿『絶対命令』』




異能力を発動させ私は潮井を見る




『私が許可するまで異能力が使えなくなっちゃえ…』




まあ、許可する前にコイツは死ぬだろうけど




「……A、足の手当てをするから此方に来てくれ」




『…はーい！ありがとうジョン！』




刺さったナイフを抜き遠くに放り投げてからジョンの後についていく




その時ジョンが私を悲しいような心配そうな顔で見ていた事に私は気づかなかった

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