組合にいる元国民的アイドルはアヴェンジャー

監視役 ページ25

潮井梨ナはQの監視役として街中を歩いていた




「たくっ、なんで私がコイツの子守りなんか…」




もし異能を発動したらどーすんだよと心中で呟きながら前髪をかきあげた




「潮井さーん！早く！」




「チッ…わーってるよ！」




彼女は沢山の女の異能力者を殺して沢山の異能力を持っている




だが、他人の異能を奪っている為か彼女はポートマフィアでは浮いていた




元々、異能力を集めやすくする為にポートマフィアに入った潮井は特に気にしないのだが…




こうしてQの監視役にされたのが気に入らなかった




Qが誰かに狙われたら自分が守ればいいが、もし自分がQの呪いに掛かってもそのままで捨て駒にされる




つまり自分は死んでも構わないと言うことだ




潮井は幹部のＡと同じように周りから信用されていないのだ




「ん…？あれは…」




ふと、橋の方に視線を向けると組合の人間がいるのに気がついた




「あれは…(確かラヴクラフト…だったっけか？)」




どうして一人でいるのかは知らないが丁度いい




「Qー、彼処見てみろよ」




「ん〜？あっ！」




余程退屈だったのかQは嬉しそうにラヴクラフトに近づいていった

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