なんで、なんでよ。 ページ2
実弥は、長期任務中だった。
『さっさと終わらせんぞ！』
同行の隊士にそう伝えた。
なんとか任務を終えたが、めずらしく疲れがひどい。
風屋敷に戻る前に、いったん藤の家の家紋の家に寄ることにした。
『すまねぇ、部屋、空いてっか？』
家主は、丁重にもてなしてくれた。
湯浴みをすべく、向かっていると、
向こうから浴衣姿の女がやって来た。
髪を拭きながら、こっちにやって来る。
『てめぇ、なんでいんだよ！』
『実弥！？あんたこそ、なんでいんのよ！』
『こっちは、任務帰りなんだよ！』
『私もよ！』
『そ、そうかよ。』
『じゃあ…』
『おォ。』
あいつ、あんな色っぽかったか？
男でもできたんか？
実弥、ここんとこ、なんか雰囲気変わったかな？
女でもできた？
湯浴みの後、家主から酒を振る舞われ、ついつい飲みすぎた実弥。
酔いを覚まそうと、縁側に出ると、
Aが、ひとり酒をしていた。
横座りし、三日月を見つめながら、お猪口から一気にあおる。
その横顔に、見惚れている自分に驚いた。
しかも、頬に伝うもの……。
『A、泣いてんのか？』
『はぁ？な、泣いてなんかないわよ！やめてよ！』
『そうかぃ。』
『おやすみ…』
立ち上がろうとして、ふらついてしまい、庭に落ちそうになるところを、
『あっぶねぇな！』
と、Aの腕をつかまえる。
『やめて！触らないで！！』
『てめぇが落ちそうになんのが、悪ぃんだろうが！』
『……ごめん。』
『おまえ、なんでそんなつらそうな面してんだ？』
『………なんで、なんでよ。』
『なあ、A、、、』
『おやすみ、実弥も早く寝なよ。』
あんだけ、気の強ぇ女が泣くようなことって、何だよ。
俺には、、、話せねぇ、、か。
チッ。
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しおちゃん - いえいえ。何か...むしろありがとうございます！新たなラスト待ってます！ (2021年9月8日 23時) (
レス) id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - しおちゃんさん» すみません…汗。急に書きたくなりまして。 (2021年9月8日 5時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - 続...く？えっ？好き。←唐突w (2021年9月8日 0時) (レス) id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ひよさん» 怒涛の女です…苦笑。 (2021年9月3日 11時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - しおちゃんさん» 完成の早さ…私のモットー？かもしれないですね。 (2021年9月3日 11時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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