消えた少女はもう一度、関西で頑張っています。 (ページ16)

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ほんまに良かったページ16

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こうして単独公演を無事に終えてステージ裏にみんなではけると、
早速わーって私のとこに集まってきた。

『待って来ないで、くさい』

室「しゃーないやん」

『汗やっば……特に龍太くんの加齢臭…』

室「出てへんわ！俺まだ加齢臭出る年齢とちゃうねん！しかも今汗って自分で言うたやん！！」

とか言いつつ、ちょっとずつ私から離れてく龍太くん。

そんな中、背中に飛びついてきたのは相変わらずのかわいい流星だった。

流星「ホンマに久しぶりやんな」

『そうだね』

流星「戻って来おへんかったらどうしよって考えとった」

『辞めるつもりなんて無かったわ』

流星「でも時間かかりすぎやで？どんだけみんな待ってたと思うねん」

『ごめんね…』

流星「Aがいない間に同期めっちゃ消えてったで？」

『り、流星……？』

後ろから抱きつかれてるから顔が分からないけど、
声が震えてるから泣いてるのは分かった…

そっか………

やっぱ辞める人はいるのか………

『誰がいなくなった？』

流星「まわり見て分からへんの？」

『人多すぎて………』

流星「…………っ」

『ごめん……』

流星「………………伊織くん」

『えっ？』

流星「伊織くん、怜爾くん……………あと柊和」

『嘘…………』

流星「嘘やないっ、…………柊和なんか……つい最近やで…………っ年末やで……」

『そ、そっか………』

流星「やから………っ、Aちゃんもあのまま戻って来おへんのかったらって…………っっ」

『ちゃんと戻ってきたじゃん』

流星「うぅっ、せやけどっ………」

あぁ、もう……
流星泣かせるのいつぶりだろ………

前に流星泣かした時は些細な喧嘩だったのに………

流星「ホンマに良かった…………戻ってくれて、ほんまに良かった……………っ」

『辞めるだなんて一言も言ってないから…
てか辞める気なんてないし』

流星「ふふ、休んだ分………ワガママ聞いてもらうで」

『いいよ』

そう言って向かいあってもう一度強く抱きしめた。

『背伸びたね』

流星「やっと抜かしたで」

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西畑「うちの大西さん、取らないでもらえます？」

『ごめん、元からうちのだわ』

西畑「は？俺のやし」

『待ってよ、今休んだ分埋めてる最中だから』

西畑「………………今日だけやで」

『ますます独占欲強くなってない？』

流星「元からやで」

するとずっと黙ってた康二が私の手を引いた。