死にたがりが幸せになるなんて許されない

※20 ページ20

Aside


光には黙って最後まで聞いてほしいと

頼んだ

光が頷いたのを見て私は独り言のように

話し出した



A『人はなんで生きてるのかな。死にたい時に死ねないのかな。毎日毎日暴力の中で生きてて、生きてる感じなんてしない。なんで生きてるかも不思議なくらいなのに。私ね、親に捨てられたの((ﾆｺ。｢要らない｣って、｢お前は出来損ないだ｣って、｢産まなければよかった｣って、｢死ねばいいのに｣って。私さ、ずっと死ねよとか言うなら殺せばいいのにって思ってた。だって、そんなに言うなら殺せばいい話でしょ？結局殺人者になるのが怖いだけで、口でしか言えないんだなって笑った。学校の皆もそう。ナイフやガラスやハサミ、カッター。向けるだけで結局刺すことなんて出来ない弱虫なんだよw。先生だって、偽善者ぶってるだけ。助けてって叫んだって無視して、見て見ぬふりで終わるんだよ。｢助けるよ｣、｢味方だよ｣、そう言って近づいてきては裏切っていくんだよ。みんなと一緒になって死ねって言葉吐くんだよ。ならさ、いっその事殺してよ、死なせてよ！！なんで死にたいのに死ねないの！！私なんか生きてる意味無いからそう言われるのに、暴力振るわれるのに、虐められるのに！！どうして？どうして他の人は死ねるのに私は死ねないの！！死にたい……死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい！！ねぇ、殺してよ…私を殺してよ！！もう…嫌だ…消してよ…私と言う存在を、姿を、声を体をっ！！なんで死ねないの？切っても切っても死ねないの！！分かんないよ…なんで生きてるの…なんで血は流れるのに死ねないの…なんで…なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで！！なんでよ！！』



私はありのままの感情をぶつけた

なのに、ねぇどうして？

どうして君は



A『…優しくしないでよ…抱きしめないでよ…っ…』


光｢辛かったよな。早く出会ってれば、俺が学校に毎日来れてたら、もっと早くに助けれたのに。ごめん。でも、俺はAを裏切ったりしない。((ギュッ｣


A『やめてよ…人気者にはわかんないでしょ…っ……。ねぇ…光…殺してよ……私を殺してよ！！死なせてよ…っ…！！』



私は光の腕の中で暴れた

だけど光はずっと抱きしめて離さない



光｢殺さない。ねぇ、Aの傍に居て、守るのは俺じゃダメかな？｣



ねぇ神様

私は幸せになっても

いいですか？？＿＿＿＿

21→←19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す