パズルと心2

５３ 行列 ページ3

遊戯.美咲「いってきまーす！」
双六「こりゃ遊戯！」
美咲「ひゃ！？」
遊戯「？はぁにひぃひゃん(なぁにじいちゃん)」
双六「なぁにじいちゃんじゃないわい！出かけるなら、ちゃんと食べ終わってからにせい！行儀の悪い」
遊戯「だっへ、まちあわへのじはんにおふれはら、みんなにわういもの。んじゃ、いっへきはーふ！(だって、待ち合わせの時間に遅れたら、みんなに悪いもの。んじゃ、いってきまーす！)」
美咲「あ、待って！いってきまーす！」
今日は杏子ちゃんたちと遊びに行く約束をしている。
遊戯「さすがに日曜日は混んでるなぁ」
美咲「ん？ねぇ、あれ・・・」
行列がある。なんの行列だろ？
遊戯「なんだろう？」
男性「Ｄショックプレミアムコレクション」
美咲「え？それって、あの腕時計のＤショックのことですか？」
男性「ああ、そう。その幻のプレミアムコレクションが、今日ここで、特別限定販売するのさ」
遊戯「へぇー。幻のコレクションの・・・ふーん」
美咲「あ！」
本田くん並んでる！せっかくだし、会っていこ！
美咲「本田くん！」
本田「！」
遊戯「えへへ！本田くんにも、こんな趣味があったんだ。なんか意外」
本田「ま、まあな。ははは！遊戯。美咲。２人に頼みがある」
遊戯.美咲「？」



なんか、本田くんの代わりに並ぶことになっちゃった。まあいっか。
遊戯「本田くん、遅いなあ」
美咲「お義兄ちゃん。前、進んだよ」
遊戯「あ、ああ」
そして、やっと私たちの番が来た。
店員「はい。次の方」
遊戯.美咲「あ、はい」
店員「お客さん。ラッキーでしたねえ」
遊戯.美咲「え？」
店員「後ろにお並びの皆さん！まことに申し訳ありません！この１個をもちまして、Ｄショックプレミアムコレクションすべて、売り切れです」
一同「えー！？」
うっ・・・なんだか申し訳ない・・・
遊戯「最後の１個かぁ・・・危なかったなぁ」
店員「はい。ありがとうございました」
遊戯「あ、どうも」
ガシッ
美咲「あ・・・」
男性「こいつは、オレがいただく」
サングラスをかけた、怖そうな男の人が来た。
遊戯「え、なに言ってるの？このＤショック」
男性「こいつはお前らにはふさわしくない」
遊戯.美咲「！」
サングラスの男の人が両方の腕をまくると、たくさんの腕時計がつけられていた。
店員「あ！そ、それは・・・」

５４ コレクター→←５２ 自転車

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す