本日も彼が大好き。【黄】 ページ5
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午前1時。
今日も彼に会えなかった。
何なら連絡もあまり返ってこなくて。
彼は皆に分け隔てなく優しくて、笑顔を向ける。
最年長だからって気を張っているけれど。
そうは思わせない姿に尊敬して、惚れ込んだ。
世は華金で騒いで飲みに行ったりしてる。
私も誘われたけど、もし彼が仕事が早めに終わって..を想像して。
断ってしまった。
『何してんの、バカ。』
何てつい独り言を呟いてしまったけどバカだとか思ってない。
ただの拗ね。もう成人して社会人なのに、と思うけど彼の事に関して余裕がない。
すると、携帯がピコンと鳴った。
「今日あまり返せなくてごめん！もう寝てるかな。さっき仕事終わったよ。」
彼からだ。この文面だけで好きが溢れる。
私は待てが出来ないからすぐに既読を付けて、文字を走らせた。
『お疲れ様！まだ起きてる〜』
「Aもお疲れ様！こんな時間まで起きてんだね、眠くない？」
『ありがとう！まだ眠くないかな。』
「本当？じゃあ、会いに行っていい？こんな時間に迷惑か。」
え、嘘。
優吾がこんな事言ってくるとか珍しい！キュン死しそう。
この自信なさげな感じが文字でも伝わってきてしんどい。
『明日仕事じゃないの？疲れてるでしょ。』
素直になれない自分を憎むぜ。
「夕方からなんだよ〜！最近会えてないから会いたくて。」
『もちろんいいよ！？』
某黒色の人の言い方になったけど気にしない。
「良かった！少しドライブでも行こうか。」
『行く！』
じゃあ10分くらいで着くと思うから待っててね、と返信があった。
嬉しい、やっぱり飲み会は断って正解だった。
来週も頑張れそう。単純な私はもう確信したよ。
軽くメイクをして、部屋着からパーカーとスキニーに着替えた。
もうすぐ着くだろうと思い、部屋から出てエントラスへ。
すると見慣れた彼の車が前に止まった。
いつもなら部屋まで来てくれるけど私が待ち切れずに外へ。
彼は丁度車から出た所で、
「A！？危ないから部屋で待っててよ〜。」
と言いつつ笑って助手席のドアを開けてくれる。
会えた喜びにニヤけが止まらないまま助手席に座る。
彼も運転席に入って来た。それだけで格好良い。
「ここじゃ邪魔になるから先走らせるね。」
気遣い王子過ぎて。
車が走り出すと、
「寒くなかった？風邪引いちゃう。」
『大丈夫だもん。それより早く会いたくて。』
「そんな可愛い事言わないで、」
と言う彼の左手は私の右手を捕まえる。本日も優吾が大好きです！
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期待と好きしか増させない彼。【緑】→←優しい彼への甘え。【赤】
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作者名：Rabiy. | 作成日時：2020年8月5日 2時
