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FujiiRyusei ページ7
〆．
ため息をついた。
もう何度目かわからん。Aが死んでからずっとや。
あからさまに好意を見せていたしげ、
Aと両想いになった神ちゃん、
バレへんように気持ちを閉じこめた望。
Aの死に特に動揺したんはこの三人。
………………俺は？
「………ショックは、受けたな」
Aが死を選ぶこと、俺はわかってた。
全部見たから。全部知ってたから。
聞いて、話して、
それなのに俺はAの死を防げんかった。
俺は誰を殺したいか………
そう自分に問いかけたら、答えは簡単。自分。
一番Aを救える立場にあったのに、間に合わんかった。
自分が情けない。
でも。
自分を殺す前に、絶対に殺めたい人間がいる。
いや………あいつらは人間やない。
人の面を被った悪魔や。
やから俺が殺さなあかんねん。
「…………好き、やったんやろな」
人生を狂わされるくらい。誰かにここまで殺意を抱くくらい。
Aのことが、好きやった。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2019年4月5日 1時
