町山交番の天使 ３ 【ハコヅメ】

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「「「乾杯〜！」」」


「「『乾杯〜！』」」


う〜！！始まった…！


緊張する…


「改めまして、僕が紺野で、」


「僕が青山で、」


「僕が、海野です。」


藤「藤です」


『真白です』


川合「川合と申します」


「僕ら、SEなんですけど、藤さんたちは？」


『公務員です』


確かにウソではない…


「じゃあ、お勤めは市役所とか？」


藤「はい、そんな感じで…」


藤さん、それはウソです…



・


＜そうなのよ、俺ら、町山署の刑事で＞


＜刑事さんなんだ、すご〜い！＞


・



山田「いやぁ…あはは…」


源「山田君！この前の事件、何だっけ」


まずい！！隣にAがいる…！


源先輩に、人数合わせで来いって言われたのはいいものの


Aに、言うの忘れてた…！！


まずい、これはまずい。


死 刑だ。俺、死 刑だ。


でも、源先輩に盛り上げないと殺 すっていわれてるからな…


…あれ？俺、どっちみち死 刑じゃね？？


源「山田君！」


山田「…っはい！あれですか？あのテ ロ リスト的なやつですか？」


源「そう。ヤツらのアジトに乗り込んで20人は制圧したよね」


「え〜、ドラマみたい！」


「カッコいい！！」


源「イヤ、普通ですよ」


山田「よくあることです、パン！パン！」


…何やってんだ、俺


すまん、A…！！


後で、土下座でもなんでもするから許してくれ…！！


俺は、この場を盛り上げないと、この先輩に殺 されちまう…！！



・




藤「(いえ、こいつら普段はコソ泥、追いかけてます)」


『(なんだよ、パン！パン！って。アイドルか)』


川合「(自分の業務、どんだけ盛ってんだろう)」


「どこの部署で働いてるんですか？」


藤「あっ、受付とか」


「どうりで。お三方ともキレイだと思った」


『ふふ、またまた。お上手ですね』


「いやいや…職場でもモテるんじゃないですか？」


藤「モテるも何も、うちの職場、女性の気持ちが1ミリも理解できないガサツな人が多くて。ねっ」


『そうなんですよ。彼女に何も言わずに合コンに行くやつとか』


ま、真白さん、キレてる…


山田さん、ご愁傷様です…！


川合「あ、国家権力を笠に着て威張る人とか」


「「「国家権力？」」」


川合「ぃて…」


やらかした…


でも、足で蹴らなくても…


…真白さんの蹴り、痛いんだから

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