町山交番の天使 ３ 【ハコヅメ】

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藤「男が徘徊してるって言ってたよね」


川合「はい」


『雨、降ってきた…最悪』


川合「真白さん、雨嫌いなんですか？」


『う〜ん、嫌いじゃないけど気分下がるから嫌だなって』


なんか、それ分かります


川合「なるほど」


『…待って、刑事課の車じゃん。はぁー、気分ダダ下がり』


川合「お二人も？早いですね」


源「たまたま近くいたから」


藤「じゃあ、手分けして捜そ」


源「何言ってんだ！！ヤベェヤツだったら、女3人でどうすんだよ。5人で探すぞ」


『アンタが何言ってんですか。効率悪すぎ…っきゃ』


山田「俺たちから離れないでください！！特にA！！！俺から離れるな？！！！」


『うるさい。離せ』


山田「俺、お前がいなくなったら生きていけねぇ！！！」


確かに、うるさい…。


藤「Aの言う通り、5人で捜すなんて効率悪すぎ。行くよ」


源「待て！！そういう単独行動するヤツらから殺 されるんだ！！」


川合「殺 される？？」


山田「噛まれたら…アウトっすよ」


藤「噛まれる？ってか、いつまでウチのA、抱きしめてんの？」


『昨日の夜、テレビでゾンビ映画やってたんですよ。多分それかと』


真白さん…よくバックハグの状態で喋れますね…


藤「大丈夫。ここ神社だから。ゾンビ出ないから」


源「何でそんなことが分かるんですか？」


藤「蕎麦屋でパスタが出ないのと同じ原理で」


『山田。何で私よりビビってんのさ。』


山田「ビ、ビビってねぇし！！」


『なら離せ？？』


山田「………お前が怖いなら手、繋いでやるよ」


いや、声ちっさ！！！


『え？怖くないし、繋がないけど。仕事中。分かる？』


うっわ…山田さん、撃沈じゃん


真白さんが正しいんだけど、なんか山田さんドンマイです


(町山捜査から現場。先ほどの続報あり。男は農耕具のようなものを持って、徘徊しているとのこと。)


藤「農耕具？」


川合「鎌とか鍬ですかね」


源「ハッ…！！昨日のゾンビ、鎌持ってた！！」


山田「川合。パトカーに武器積んでねぇか？」


源「俺、ボーガンがいい」


『何あれ。めんどくさすぎ。』


藤「確かに。いつもめんどくさいけど、今日は更にめんどくさいね」


源さんと山田さん、昨日のゾンビ映画に取り憑かれすぎでしょ…


確かに、彼女をゾンビから守る彼氏いるけど


山田さんのは、真白さんのこと盾にしてた気がする


川合「そろそろ映画忘れてください」

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