町山交番の天使 ３ 【ハコヅメ】

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拝啓 お父ちゃん。


あの日、私と藤さんと真白さんは、



川合「良かったです。山下さん家のワンちゃん見つかって」


藤「まさか、隣の家の軒下にいるとはね」


『でも、3人で囲み込んで、うまく行ったから良かったですね』


藤「うん」



飲まず食わず寝ずの状態で、ひたすら働いていました。



川合「お昼、どうします？」


藤「あぁー…」


『…この書類、終わってからにします？』


藤「そうしよっか」


川合「はい」


もうお腹も空いてない…


源「聖子ちゃん、Aちゃん。ちょっといい？」


山田「こちらの田村さんご夫婦の相談に乗ってほしくて」


藤「どうされました？」


「こいつに、“バカ“って言われたんです！！おかげで具合が悪くなりました！これって傷害ですよね？！逮捕してください！！」


「お前がパチンコで俺のヘソクリ5万、突っ込んだからだろ！！稼ぎもしてねぇくせに、誰に食わしてもらってると思ってんだ！！」


「も、モラハラよ！！モラハラ罪で捕まえて！！」


『はぁ…』


川合「あの、落ち着いてください。」


人って、疲れてるとこんなに冷静になるんだ…


『…で、こちらの方々は？』


山田「パチンコ屋の前で揉めてたから、連れてきた」


藤「なんでわざわざ、うちに？」


源「俺ら事案重なり過ぎて、もう限界なんだわ」


『いや、こっちも同じだから』


「こいつが悪いんじゃねぇかよ！！」


「“こいつ“って！ほら、侮辱よ！侮辱罪で捕まえて！！」


『あの、口喧嘩で逮捕はできないんですよ』


わ〜…真白さんから、真っ黒なオーラが…


「じゃあ、この後、私が刺されたら、あんたら責任取れる？えぇ？！警察に相談に行ったのに、何もしなかったって、ニュースで叩かれるわよ！！」


『はぁ…』


山田「どうします？」


藤「署に連れてって。うちら、昨日の昼から何も食べてないし、一睡もしてないし、眉毛も描けないしさ。後は頼んだ」


源「それ、俺らも一緒だから。俺らの方が、後頼んだ」


「何だよ！やんのか、テメェ！！」


川合「あ〜！ちょっと、やめてください！！」


『本当にやめてください！！危ないですから！！』


山田「A、川合、大丈夫か？先輩たちも早く！！」


藤「あー、話聞きますから！」


山田「やめなさいって！」


『暴力はダメですって！やめてください！！奥さんも旦那さんも！！』



はぁ…疲れた

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