町山交番の天使 ３ 【ハコヅメ】

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川合「武田さんから、メッセージ来ました！！」


藤「おお！！」


川合「“今度の土曜、休みなんですけど、ご都合よろしければお会いしませんか？“って、これ、デートのお誘いですよね？！」


そう受け取っちゃって良いんだよね？！


『デートだよ、川合！！良かったじゃん！！』


川合「藤さ〜ん！！私、ついに真白さん側に行きますよ！！」



・


ついに来た！土曜日！！！


リップの色決めたし、藤さんからもらったワンピースに、真白さんからもらった靴！


川合「可愛い〜…」


うん。これで良いんだよね！！


藤さんに見せにいこ〜っと！真白さんにも会えればいいな


ｺﾝｺﾝｯ


藤「お、おぉ…なになに？どうした？」


川合「あの、変じゃないですか？私」


藤「うん。可愛いじゃん」


川合「よっしゃ〜！」


藤「今からデート？」


川合「はい！」


『…あれ、川合？』


あ！！真白さんだ！


川合「真白さん！！真白さん！！どうですか、私！」


『テンション高いね。どうって、可愛いよ。似合ってる』


川合「やった〜！！」


って、なんで2人ともスーツなんだろ


川合「2人とも、なんでスーツなんですか？」


藤「あぁ…まぁ、署で調べ物あって」


『まぁ、私もそんな感じ』


川合「せっかくのお休みなのに、お疲れ様です」


藤「じゃあ、デート頑張って」


『じゃあね。聖子さん、お邪魔します。』


ちょ、ちょ、すぐ帰るじゃん


川合「あの、私、10時に駅で待ち合わせなんですけど、藤さん達まだ出ないんですか？」


『え？』


藤「なんで？なんで？」


川合「いや、えっと、途中まで一緒に行きませんか？ちょっと相談が」



・


川合「今日のデート、水族館に行って、イルカのショーを見て、ランチの美味しいお店を武田さんが予約してくれてるんですけど、その後ってどうしたら良いですか？」


藤「は？」


川合「ランチを食べて早々に帰るのか、それとも夕飯までお付き合いするとか。」


『そういうのって、流れなんじゃない？』


そんなの恋愛未経験者に言われても…！！


川合「流れなんて分かるわけないじゃないですか！！人生初のデートですよ？！」


藤「あ…」


『え…』


川合「ちょっと？聞いてます？」


『聖子さん…あれって…』


藤「うん…」


川合「三宅さんご夫婦…。」


『怪しいですね。ちょっと行ってみましょうか』


藤「うん」

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