町山交番の天使 ３ 【ハコヅメ】

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藤「乾杯！！」


「「乾杯！」」


藤「悪いね、こんなとこで」


いや、ここ私の家なんですけど…


川合「あの、何でうちなんですか？」


藤「だって、どこもお店いっぱいなんだもん。あっ、川合。こっちが松島で、こっちが桃木。2人とも、うちの同期ね」


川合「初めまして！藤さんと真白さんに指導していただいてます、川合と申します！」


松島「君が川合か」


桃木「なるほどなるほど」


藤「川合。これ終わったら次、芋焼酎水割りね」


あれ？こき使われてる？？


でも、藤さんには逆らえない！！


川合「はい！喜んで！」


牧高「今、次のおつまみ行きます」


桃木「2人ともキビキビ動いて偉いね」


松島「聖子の小姑っぷりがうかがえるわ」


藤「いや、何言ってんの。この子たち、私に怯えてるんじゃなくて、アンタたち2人に怯えてるんだからね」


川合「牧高さん。あのお2人に会ったことあるんですか？」


牧高「会ったも何も、有名人だよ。」


川合「有名人？」


そんなに凄い人たちなの…？


なんか、怖くなってきた…


牧高「松島さんは、県警本部所属。鬼のメンタルを持ち、陸上でオリンピック候補まで行った鉄人。桃木さんは、県警イチといわれる美貌ながら女性特別機動隊の分隊長を務める猛者。そこにミス・パーフェクトと呼ばれた藤さんが揃えば、誰が呼んだか、チンピラ大奥。」


川合「チンピラ大奥…」


松島「川合！何してんの、近う寄れ」


川合「あっ、はい！」


藤「悪代官か？川合、取って食われるからこっちにおいで」


川合「あ、はい！」


松島「だって、今、私、本部でおっさんに囲まれてるから若い女の子のエキス吸収したくて」


藤「松島。おっさんに囲まれすぎて、おっさん化してない？Aがいたら、絶対引かれてたよ」


松島「あ〜、真白、何でいないのさ〜。真白のエキスも吸収したいのに。アイツはいるだけで癒されるよね。喋んなければ」


藤「松島ってほんとAのこと好きだよね」


桃木「川合ちゃん。聖子にいじめられたりしてない？何かあったら、いつでも、うちらに言ってね」


綺麗な目…吸い込まれそう…


川合「はい…」


藤「桃木の目を見ちゃダメ。取り込まれるからね」


桃木「ちょっと、化け物扱いやめて」


藤「あんたはね、魔性の力に気づいてないの。」


牧高「(大奥というより、山賊が攫ってきた村娘を侍らせて酒盛りしているようにしか見えない…)」


松島「ちょっと、待って…」

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