町山交番の天使 ２ 【ハコヅメ】

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川合「私、そんなに“う〜う〜”言ってます？」


言ってるなら、直さないと…。


藤「えっ、言ってないけど。」


え…。


川合「あの…何か進展ありましたか？」


藤「ないって。」


川合「そうですか…」


『聖子さ〜ん！川合〜！ハコ長が、もう上がっていいって言ってます〜！』


藤「A、そんなに叫ばなくても聞こえてるから。分かった、ありがと」


「こんにちは」


藤「あ〜、こんにちは。」


伊賀崎「あ〜、振り込め詐欺ん時の…」


川合「木村さん」


『何かありましたか？』


「いや、それが、事件の事を娘に話したら、毎週来てくれるって！」


『あぁ、良かった。これで、安心ですね』


藤「振り込め詐欺の対策で、一番有効なのは家族の絆ですから。」


「これ、あの、この間のお礼。よかったら、皆さんで」


伊賀崎「あらら、すみません…」


『ハコ長』


…ハコ長、真白さんに手、弾かれた。


痛そう…。


藤「ありがたいんですけど、こういうの貰えないんです。」


「いや〜、もう。そんなこと言わないでよ〜。」


藤「ありがとうございます。」


「危うく、葬式代、全額持っていかれるとこだったんだから。あなた達、恩人だもの」


『いやいや、木村さんが交番に来てくれたおかげですよ。』


「あら。違うわよ？あのね、これのおかげ」


そ、それは…！


振り込め詐欺防止ポスター…！


役に立ってた…！


「ほら、これ、あなたでしょ？」


伊賀崎「はい…」


「ここに、“ワタシにお気軽に声をかけてね！”って。ねっ、これ見てなかったら、私、絶対騙されてた。」


伊賀崎「この絵、このお巡りさんが描いたんですよ」


「あっ、そう！まぁ、助かったわ、ありがとう。」


川合「あぁ、いえ…」


伊賀崎「外、暑いですから中に入りましょ。涼んでください、こちら、」


「じゃあ、ちょっとお邪魔します」


藤「川合。A。」


川合「はい？」


『はい』


藤「ちょっと、一緒に来て。」


「『え？』」


どうしたんだろう…。



・

藤「どう思います？」


…なんでこんな辱しめを受けてるんだ


刑事課の皆さんに下手くそな絵を見られるなんて…！！


山田「いや、元気はいっぱいだなって…。」


鈴木「小学生に描かせたのかなって…」


『山田、鈴木、口縫うよ』


山田「あっ…すんません…」


鈴木「す、すみません…」


「「(殺 気スゲェ…)」」


真白さん…。


なんて優しいの…

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