町山交番の天使【ハコヅメ】

17 ページ18

山田「いや、タバコ吸ってたから注意しただけだって」


『なら、普通に注意しなよ。交番の仕事増やすな、ポンコツゴリラども』


源「あれ、Aちゃん、そのゴリラの中には俺も入って、」


『入ってる』


源「ですよねぇ、」


あ、源さん、真白さんに負けた。


山田「お、おまっ！源先輩になんてこと言ってんだ！」


『うるさい、ポンコツゴリラ１号』


源「あ、俺が2号なの？！」


「チッ。警察、マジうぜぇ」


川合「こら、優太君。また、そんなこと言って…。」


藤「何だ、常連か。」


川合「はい。高木優太君です。優太の“ゆう”は“優しい”って書くのに、全然優しくない。」


「いちいち、それ言うな！」


ほら、優しくない！


藤「君、中学生？学校は？」


「うるせぇよ、税金泥棒」


藤「こらこら…どこで、そんな言葉覚えた？」


源「お前がサボってる義務教育は税金で賄われてんだよ」


「何だと…」


山田「やめろ、優太君。二人にケンカを売るな」


『そうだよ。このおじさんはともかく、このお姉さんには絶対ケンカ売っちゃダメ』


山田「お前も源先輩にケンカ売るのやめろ！後々、怒られんの俺だから！！」


川合「優太君。補導、これで3回目だよ。今日こそ、お母さんに来てもらうからね。」


「親なんて関係ねぇだろ！！」


川合「関係あるでしょ」


「関係ねぇ…」


藤「はいはい。交番、行こっか。」


・


う〜ん、まだ来られないのかな〜…



「ねぇ、拳銃見せてよ」


伊賀崎「ダメだって言ってるだろ？君は」


「ちょっとでいいから」


伊賀崎「しょうがないなぁ。一瞬だけだぞ？」


「お〜」


伊賀崎「バン！」


「はぁ？ガキじゃねえんだぞ、おっさん！ナメてんのか！」


伊賀崎「この子のお母さん、まだ？自分の仕事ができないんですけど」


ハコ長も限界そう。


『ハコ長、交代しましょうか？』


伊賀崎「いや、大丈夫。真白君、子どもの扱い下手そうだから」


『失礼な。まぁ、下手ですけど』


藤「…もう2時間経つね」


川合「お母さん、お仕事されてるみたいで」


藤「うん」


「あの…高木優太の母ですが…。」


川合「お願いします」


良かった。もう来ないかと思った…。


川合「お母さん、来てくれたよ」


伊賀崎「あっ、来た。よし。行こう、分かった分かった。触らない触らない」


藤「優太君が公園でタバコを吸っていまして。」


「そうですか…」


息子の事なのに関心なさそう…？

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す