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「……取引？」
その言葉に眉をひそめると
ナムジュンは体を離した。
「そばに僕がいるのをわかっていながら
隙をちらりと見せるミンユンギ。
でもその隙に入ろうとすると、
とたんに牙をむき出すキムテヒョン。
あの二人はいいコンビですね
おかげでこの数週間、
楽しい日々を送ることが出来ましたよ
非常にスリリングな
命の取り合いをね」
ジスさんのケータイの証拠を見つけたその日から、
裏切り者がナムジュンであると
わかっていた私たちは、
細心の注意を彼に払っていた。
でも疑問だった。
「どうしてあなたは、
わざとSATの銃に撃たれてまで
私たちの味方をするフリをしたの」
メリットが分からない。
そう聞くと、
ナムジュンは私を見下ろしながら
たんたんと答えた。
「懐に入れば入るほど
弱みというものはわかります。
僕をここまで楽しませてくれたあなた達には
恩返しをしたかった
1番触れてほしくない、
彼らの逆鱗とやらに触れて
今まで味わったことのないような
苦痛を与えてあげたかったのですよ
僕がここまで仲間のふりをしたのは
そのためだった。
君たちを完膚なきまでに叩き潰す
その準備の期間だった」
「…………本当に？」
私は無表情なまま答えるナムジュンを見上げた。
「例の政治家を殺した犯人は
あなたよね、ナムジュン」
私たちの両親を貶め、
それでものうのうと生き続けた、あの政治家。
あの政治家を
無惨な姿で殺した犯人は、
ナムジュンだ。
「それはどうしてかしら？」
「……あなたは今、
妄想を抱えている」
「いや、妄想じゃないわ」
ナムジュンは表情を変えないまま
私を見つめた。
「私の両親が、事件の隠蔽作業を拒んだのは、
ある少年が絡んでいたから。
それは、
例の政治家の甥であり、
警視総監の息子である、
あなたよ、
キム・ナムジュン」
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あいし(プロフ) - 続き超！気になる！！ (2023年4月7日 17時) (
レス) @page13 id: 6b1f97a560 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 更新嬉しいです😭😭😭ありがとうございます🙏 (2022年1月6日 21時) (レス) @page13 id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - ありゃ、また更新ストップですか？(TT)気長に待ってます！ (2020年12月17日 22時) (レス) id: 9d5fa108d2 (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - きゃー、更新ありがとうございます！めちゃ嬉しいです！ (2020年8月12日 21時) (レス) id: 3cfa69081b (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - yka.さん» yka.さん、ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(涙) 更新頑張ります！ (2020年8月12日 3時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2020年8月10日 4時
