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「ふざけるな！！！
お前一人で
何が出来ると思っているんだ！！！」
ナムジュンが叫びながら
拳銃を乱射してくる。
シュンッ、と耳元をかすり、
ジョングクの左肩に弾が当たった。
「ッ、…………！」
「ジョングク！！！」
それでも彼はハンドルを離さないで
ただバイクを走らせた。
「お前のその判断で！！！！！
すべてが壊れるんだ！！！！！！」
ナムジュンが叫ぶ。
しかしその声も、
遠くなり波に消されかけていた。
後ろから追う車の音も段々と遠くなる。
人の気配がまるでない夜の街を、
私とジョングクは2人で駆け抜けた。
「っはぁ、はぁ…………」
荒く息をするジョングク。
「ジョングク、止めなさい運転を
止血しないとあなたこのままじゃ」
「うるさい！！！」
ジョングクは私を振り返らず
前を見ながら叫んだ。
「なんでそうやっていつも………っ、｣
その言葉の続きはなかなか彼から出てこなかった。
そのとき、腕を回しているジョングクの体が
小刻みに震えていることに気づいた。
傷の痛みで震えているようには思えなかった。
彼はバイクの速度を徐々に落とし、
海岸沿いに停める。
遠くの灯台の光が微かに差し込むだけで、
ほとんど暗闇に包まれている夜の海。
まるで吸い込まれそうな闇に
少しだけ身震いしていると、
ジョングクはその暗闇から守るように立ちはだかり、
そのまま、
強く抱きしめてきた。
「………なんでそうやって、
人のことは心配するくせに、
自分のことは大切にしないんですか」
力強く、でも、私のことを本当に大切にしていることが
いやでもわかってしまうほど優しく。
「なんでそうやって1人ですべてを背負うんですか」
彼は、
まるで泣いている子供をあやすかのように
私の背中を優しくさすってくれる。
……泣いているのはあなたなのに。
私も彼の背中に腕を回し、
同じように背中をさすった。
「ヌナがいないとだめなんです
俺だけじゃない、みんなそうだ
あなたの周りにいる人はみんな、」
ジョングクは私の肩に顔を埋める。
声を絞り出すように、
浅く呼吸を繰り返し、
彼はそのまま耳元で呟いた。
「みんな、
あなたを心から愛しているんです」
何も言えなかった。
ただただ溢れてくる涙を堪えることしかできなくて、
その涙をジョングクは静かに受け止めてくれた。
続く (更新停止中)
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あいし(プロフ) - 続き超！気になる！！ (2023年4月7日 17時) (
レス) @page13 id: 6b1f97a560 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 更新嬉しいです😭😭😭ありがとうございます🙏 (2022年1月6日 21時) (レス) @page13 id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - ありゃ、また更新ストップですか？(TT)気長に待ってます！ (2020年12月17日 22時) (レス) id: 9d5fa108d2 (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - きゃー、更新ありがとうございます！めちゃ嬉しいです！ (2020年8月12日 21時) (レス) id: 3cfa69081b (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - yka.さん» yka.さん、ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(涙) 更新頑張ります！ (2020年8月12日 3時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2020年8月10日 4時
