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そのエンジン音は
だんだんと近づき、
ナムジュンが、顔を上げる。
「……………………違う」
そう呟きながら、
彼は自分の胸ポケットに手を入れた。
そのエンジン音は、
明らかに車のものではなかった。
これは、
「………………嘘でしょ」
バイクが猛スピードで
この倉庫向かって走ってくる。
そして そのバイクを追うように
黒い車体が遅れてくるのが見えた。
チッ、とナムジュンが
隣で舌打ちをした。
「ヌナは約束を破りましたね？」
ナムジュンが無表情で私を見下ろす。
「違う、私は誰にも言ってない！！」
「じゃああれはなんだ！！！」
彼を指を指す方向には、
一直線にこちらに向かってくる、
彼の姿。
………………やめて、
お願い、
お願いだから、
「ヌナ！！！！！！！！！！！」
ジョングク、
どうして私を、
銃声音がけたたましく響き渡る。
バイクに乗るジョングク目掛けて、
黒い車体からライフルが
複数向けられているのが見えた。
「ヌナ、乗って！！！！」
ジョングクが巧みに弾を避けながら
運転しつつ、
私へ腕を伸ばしてきた。
「行かせない」
ナムジュンがジョングクに
拳銃を向ける。
「ヌナ！！！！！！！
俺の手を取って！！！！
俺がヌナを助けるから！！！！！！！」
その言葉に、
私の思考は停止した。
私は右足でナムジュンに回し蹴りを入れ、
彼の拳銃を落とす。
そしてそのまま
精一杯腕を伸ばし、
ジョングクの手を取った。
「自分が何をしているのわかっているのか！！」
蹴られた腕を抑えながら
ナムジュンは叫んだ。
その間にもジョングクは
たくましい腕で私の体を引きあげ、
自分の後ろに乗せた。
「お前の仲間は皆
今この瞬間殺されるんだぞ！！！！」
その言葉に、
私の体はビクリと震えた。
するとジョングクが
私の腕を自分の腰に回す。
「ヌナ、俺につかまって
絶対離さないで」
「でも、ジョングク、皆が、」
「信じてよ、俺たちを
ヌナに守られてばかりじゃ
情けないでしょ」
そう言って彼は、
自分の腰に回る私の手を
片手でギュッと握った。
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あいし(プロフ) - 続き超！気になる！！ (2023年4月7日 17時) (
レス) @page13 id: 6b1f97a560 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 更新嬉しいです😭😭😭ありがとうございます🙏 (2022年1月6日 21時) (レス) @page13 id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - ありゃ、また更新ストップですか？(TT)気長に待ってます！ (2020年12月17日 22時) (レス) id: 9d5fa108d2 (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - きゃー、更新ありがとうございます！めちゃ嬉しいです！ (2020年8月12日 21時) (レス) id: 3cfa69081b (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - yka.さん» yka.さん、ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(涙) 更新頑張ります！ (2020年8月12日 3時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2020年8月10日 4時
