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そう続けると、


ナムジュンは



右手を振りかざし私の首を
強く締め始めた。




「グッ……ハ………………ッ」




あまりにも強く締められる首は
今にも折れそうで


酸素なんてほとんど入ってこなかった。






「仇?何を言っているんだ


政治家を殺したのも計画のひとつ。


僕に情が移しましたか?ヌナ


僕をいやでも聖人に仕立てあげたいようですね」




目の前がぼやけてくる。


だんだんと意識が遠のいていく。






「このままあなたをここで殺してもいい
僕にはそれが出来る。

何故ならばあなたは
ただの「駒」だからだ」




「ッ…………ナム、ジュ、……ン……」




首を絞める彼の手に自分の手を重ねると、


その力は弱まった。




その隙に、思いっきり息を吸い込む。





「……………………あなたには、

取引に応じてもらう」




「っはぁ、……はぁ……、」




震える体を抑えながら、
ナムジュンを睨みつける。





「1週間後の午後10時、

海辺の第3倉庫に1人でこい。


仲間には一切他言するな

すこしでもこの計画が漏れた時点で

お前の仲間は全員殺す」



「………………その対価、は?」



そう聞くと、
ナムジュンは答えた。





「ヌナ1人を渡せば、

他のやつらは全員警察に復帰させる。

ミンユンギやキムテヒョンにかかった容疑も
全て取り消すそうだ。



お前一人の命で
6人もの未来を救える。





………………ヌナなら、
必ずこの取引に応じますよね?」




ナムジュンは、
締めていた首を優しく撫でた。




「手荒な真似をしてすみません」




そして、
胸ポケットから 小さな小瓶を出した。




「これは、一時的に意識を失わせることが出来る薬。

僕はもう警戒されているから不可能だけど、

ヌナならこれを使って仲間を欺くことは出来ますよね?」



唾を必死に飲み込みながら、
私は震える手でそれを受け取った。




「それを飲ませて、
見回り含めこの屋敷にいる全員を眠らせてから

第3倉庫にきてください。

待っています」




そう言って、ナムジュンは
浴室から出ていった。






心做しか震えが止まらなかった。



これは、
首を絞められていた余韻ではない。




恐怖だ。







こぼれる涙を止める方法も知らないまま、




私は小瓶をただ

握りしめていた。

〜5 days ago〜→←*



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あいし(プロフ) - 続き超!気になる!! (2023年4月7日 17時) (レス) @page13 id: 6b1f97a560 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新嬉しいです😭😭😭ありがとうございます🙏 (2022年1月6日 21時) (レス) @page13 id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - ありゃ、また更新ストップですか?(TT)気長に待ってます! (2020年12月17日 22時) (レス) id: 9d5fa108d2 (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - きゃー、更新ありがとうございます!めちゃ嬉しいです! (2020年8月12日 21時) (レス) id: 3cfa69081b (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - yka.さん» yka.さん、ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです(涙) 更新頑張ります! (2020年8月12日 3時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LILY | 作成日時:2020年8月10日 4時

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