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リビングで、
俺の胸を借りて
めそめそ泣いていたA。
可愛いところもあるじゃねぇか、
と、俺は内心ほくそ笑んでいた。
が。
部屋に連れていくと、
ヤツは態度を一転させた。
「……は？」
ベッドにAを押し倒すと、
俺は秒で床に叩き落とされた。
「お前な、部屋にノコノコ上がり込んどいて
なんだその態度は」
「来る？って言われたから来ただけよ、
別に他の意図はないわ」
「ふざけんな
抱かせろ」
「私に今すぐ殺されたい？」
畜生、やっと物に出来ると思ったのに
これだから女はわけわかんねぇ。
「…さっきまで泣いてたくせに」
床にあぐらをかき直し、いじましく
ベッドの上に寝転がるAを見上げる。
ジョングクとやらのことを『乳くせぇ』
なんて馬鹿にしたばかりだが、
…………俺も大概だな。
「ユンギがへこむところ、久しぶりに見た」
Aは嬉しそうな笑みを浮かべながら俺を見た。
「ねぇ、今日は一緒に寝ない？」
その声に、俺は顔をしかめる。
「あ？なんだよ結局抱かれてえのか？」
「違うわよ。
昔みたいに、一緒に寝てみない？」
「昔ってお前…何年前の話だ」
「つべこべ言わずに。ほら、ここ」
そう言ってAは
自分の左横に一人分のスペースを空けた。
俺は溜息をつきながら、
布団に足を入れた。
「……ぬくいな」
「ユンギの体が冷たすぎるのよ」
俺は右腕をAの頭の下に滑り込ませ、
自分の方にその細い体を引き寄せた。
俺のなけなしの理性に感謝しろ。
「ジョングクがね」
Aが俺の腕の中で呟く。
「私の服についたあなたの香水に、気づいてるの」
「……ヤツは、なんて？」
聞くと、Aは俺の腰に手を回してきた。
「何も言わないわ。何も聞かないし」
「……お前のこと、信じたいんだろうな
最後まで」
腕枕をしている方とは逆の腕で、
Aの背中を撫でる。
「お前、あいつのこと好きだろ」
Aは顔をうずめたまま、何も言わなかった。
無言の肯定、ってやつか？
ふっ、と自嘲気味に笑いながら、
俺は静かに胸に広がる感情に怯えていた。
「俺はお前のことを愛してるよ、A」
俺じゃお前のことを幸せにできないことくらい
とうの昔から知っていた。
でも。
「あー、あいつ殺してぇ」
「物騒なこと言わないでよ」
わかってても、
どうにもならないことだって、ある。
.
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LILY(プロフ) - 夏さん» 夏さん、コメントありがとうございます！グクが幸せになれるような未来になれるよう、努力致します…！笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年6月3日 11時) (
レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - こんばんは^ ^このお話では私は断然グク推しです！純粋に一途に主人公を想う年下ジョングクたまりません（ ; ; ）w是非ともくっついてほしい(*^^*) (2020年5月31日 22時) (レス) id: 13b7e644bd (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - まいこさん» まいこさん、コメントありがとうございます！わぁ、そう言ってもらえると本当に嬉しいです、私の中のユンギさんも大喜びしていると思います笑 これからもよろしくお願いします (2020年5月31日 20時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - すごく面白いお話しで更新すっごく楽しみにしてました！＞▽＜ユンギさんが好きです……(小声)/// (2020年5月31日 16時) (レス) id: 17579a7585 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - 夏さん» 夏さん、コメントありがとうございます！なんだか皆切ないですよね・・・幸せにしてあげたいです。笑 (2020年5月31日 15時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2019年4月10日 15時
