68. ページ20
「敵って、」
俺がもっと話に踏み込もうとすると、
ジミニヒョンが俺の肩に手を置いた。
「もういい。この話はひとまず終わり。
俺もう難しいこと考えすぎて疲れた」
そう言いながら、
ヒョンは ふぁ〜、と欠伸をする。
「俺全然眠れてないんだよね、お前のおかげで」
ジミニヒョンはちらりとキムテヒョンを見る。
「確かに。俺も眠いや。
じゃ〜、一緒に寝る？」
「はぁ？お前俺に殺されたいわけ？」
「やだなー、仲良くしようよ。
君、俺と同い年でしょ？」
二人の会話を聞いていたミンユンギは
パンッと手を叩いた。
「じゃあ今日はとりあえず休むか。
俺も久しぶりに外歩いて疲れたわ」
「………犯罪者とひとつ屋根の下で寝ろってか？」
ジン警部がミンユンギを睨みつける。
「俺らと寝るのは嫌か？
スリリングな一夜を過ごせるぞ」
「そんなスリルいらないよ。
…家にも帰れないのか？俺達は」
「帰りたきゃ帰ればいい。
まぁ確実に殺されるけどな」
ん〜っ、と背伸びをしながら
ミンユンギはキッチンの方に向かった。
「腹減ったな。
誰か料理出来るやつ、いねぇの？」
「……私、やるわ」
椅子に座っていたヌナが立ち上がる。
「食材はあるのかしら」
「部下が一通り揃えてるはずだ」
「そう」
その姿を見て、ジン警部も立ち上がる。
「……A、俺も手伝う」
「大丈夫です、警部は座ってて下さい」
「お前が作る料理、
味付けが濃くてあんまり好きじゃないんだよ俺」
「警部、間違って包丁で刺されたくなかったら
本当に座っててください」
「いーから。
前菜くらい俺に作らせて」
緊迫した状況には合わない、
まるで新婚カップルのような会話に
げんなりしてしまう。
……警部、地味に元カレって主張してくるな。
「テヒョン、お前は風呂沸かしてこい
それからそこの坊主2人」
坊主2人、と呼ばれて
残ったのは俺とジミニヒョンしかいないので
渋々顔を上げる。
「……俺ちゃんと髪生えてますけど」
ジミニヒョンがつっこむが
ミンユンギはスルーした。
「地下に部下が新しい電子機器類を調達しておいた。
お前らの私物は返せないが、俺らが用意したものなら使っていい。
外部との連絡は取れなくなってるが、調べものくらいはできる。
好きな機種取ってこい」
そう言って、顎でエレベーターを指す。
「…はい」
こうして、警察と犯罪者の
奇妙な共同生活が始まった。
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LILY(プロフ) - 夏さん» 夏さん、コメントありがとうございます！グクが幸せになれるような未来になれるよう、努力致します…！笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年6月3日 11時) (
レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - こんばんは^ ^このお話では私は断然グク推しです！純粋に一途に主人公を想う年下ジョングクたまりません（ ; ; ）w是非ともくっついてほしい(*^^*) (2020年5月31日 22時) (レス) id: 13b7e644bd (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - まいこさん» まいこさん、コメントありがとうございます！わぁ、そう言ってもらえると本当に嬉しいです、私の中のユンギさんも大喜びしていると思います笑 これからもよろしくお願いします (2020年5月31日 20時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - すごく面白いお話しで更新すっごく楽しみにしてました！＞▽＜ユンギさんが好きです……(小声)/// (2020年5月31日 16時) (レス) id: 17579a7585 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - 夏さん» 夏さん、コメントありがとうございます！なんだか皆切ないですよね・・・幸せにしてあげたいです。笑 (2020年5月31日 15時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2019年4月10日 15時
