64. ページ16
扉を開けると途端に
俺達は拳銃を構えた。
「いくよ、せーの！」
まるでかけっこでもするかのように
気の抜けた合図をするキムテヒョンに合わせ、
俺達は走りだす。
外では銃撃が飛び交う。
激しい銃声音に、鼓膜が破れそうだった。
俺はヌナと背中合わせになりながら走った。
すると、
『目標を確認、射撃用意！！』
少し離れたところから無線の声が聞こえる。
『待て、奴らと一緒にあいつらが、』
『構わん、撃て』
『でも、』
『ミンジュン巡査！！撃て！！！！』
声の方を見ると、
……警察学校での同期が、俺に銃を向けていた。
「ジョングク！！！」
ヌナの叫び声にハッとする。
………………ごめん、ミンジュン。
俺、お前のこと、割と好きだったよ。
カチャリとリボルバーを回し、
俺は同期に銃口を定め、
目が合った瞬間、
お互いほぼ同時に撃った。
でも。
「……俺の方が2秒早かった」
シュン、と頬を掠めた同期の弾。
俺の弾は、
『ミンジュン巡査、被弾！戦闘不能！！』
多分、脳天に当たってる。
「早く乗って！！！」
少し後ろにいるキムテヒョンの声を聞きながら、
俺はダッシュで目の前にあるバンに乗り込んだ。
「ヌナ！」
乗り込みながらすぐに手を伸ばして
ヌナを車内までひっぱる。
ヌナが乗り込んだ後すぐに
全員がバンに乗った。
「出ろ！！！！」
ミンユンギが叫び、バンは急発進する。
「この車、っ、耐久性は…！」
息も切れ切れにジン警部が訪ねる。
「要人輸送用に作られた防弾車だ、安心しろ。
鋼鉄で全て跳ね返す」
顎に滴る汗を拭いながら、
ミンユンギが答えた。
「みんな、怪我は！？」
ヌナが聞く。
「俺らは大丈夫です、
それよりナムジュンが……！！」
ホビヒョンが悲鳴のような声を上げる。
ホビヒョンの横に座るナムジュニヒョンは、
顔面蒼白だった。
「そこの馬面、俺と席変われ」
ミンユンギが言う。
「ここから俺らのアジトまではだいぶかかる。
それまでの仮の手当をする」
「……っお前なんかに任せるかよ！！」
ホビヒョンが叫ぶと、
「じゃあそのまま仲間が横で死ぬのを見てろ」
ホビヒョンは、ちらりとナムジュニヒョンを見て、
「……………しくじったら殺す」
ミンユンギと席を変わった。
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LILY(プロフ) - 夏さん» 夏さん、コメントありがとうございます！グクが幸せになれるような未来になれるよう、努力致します…！笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年6月3日 11時) (
レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - こんばんは^ ^このお話では私は断然グク推しです！純粋に一途に主人公を想う年下ジョングクたまりません（ ; ; ）w是非ともくっついてほしい(*^^*) (2020年5月31日 22時) (レス) id: 13b7e644bd (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - まいこさん» まいこさん、コメントありがとうございます！わぁ、そう言ってもらえると本当に嬉しいです、私の中のユンギさんも大喜びしていると思います笑 これからもよろしくお願いします (2020年5月31日 20時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - すごく面白いお話しで更新すっごく楽しみにしてました！＞▽＜ユンギさんが好きです……(小声)/// (2020年5月31日 16時) (レス) id: 17579a7585 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - 夏さん» 夏さん、コメントありがとうございます！なんだか皆切ないですよね・・・幸せにしてあげたいです。笑 (2020年5月31日 15時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2019年4月10日 15時
