？？？ ページ50
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prrrr.
真っ暗な部屋の中で、
ケータイが急に眩しく光った。
「誰だよ、こんな時間に…」
眠い目を擦りながら、
俺は画面を確認して、
飛び起きた。
「………もしもし」
電話越しから聞こえるのは、
久しぶりに聞く、
愛おしい声。
「うん……うん。わかった。
じゃあ資料送っといて、
うん。＿＿＿＿うん、ふふ、
それはヒョンに伝えておくね。
うん、………そうだね、」
少し震えている声。
怖がっているのかなぁ。
今更。
「うん、じゃあまたね。
あ、そうだ、それから」
俺は頭に、気に食わないあいつの顔を
思い浮かべた。
「ジョングク君に、よろしく伝えといてね」
そう言って、
俺は電話を切る。
「ヒョン、」
ソファに寝ているヒョンの背中を軽く叩いて
起こす。
「…んだよ、こんな夜中に」
「電話です」
「誰から」
その問いには答えず、
ただニコリと笑う。
「………あいつ、なんて」
「調べたいことがあるってさ」
「調べたいこと？」
「灯台もと暗しだったみたいですよ」
そう言って、送られてきた資料を
ヒョンに見せる。
「"こいつ"のこと、
調べて欲しいってさ」
「………それはお前に任せる」
「ええーーっ、ヒョンがやってよ」
「お前の方が機械いじりは得意だろうが」
そう言いながらヒョンは
その細くて白い体を起こした。
「それから、チェ・ジスさんが死んだって」
「………隠蔽か」
「多分ね」
「あいつらはかくれんぼが大好きだな」
鼻で笑うヒョンの顔は、
殺気で満ち溢れていた。
「こっからが正念場だな」
「ヒョン、それちょっとおじさん臭い」
「うるせぇ」
手で俺の事を軽くどかしながら、
ヒョンは自分のデスクに座った。
「…宣戦布告ってわけか、
"あいつ"なら、
一生バレずに暮らすことも出来たはずだ」
「わざとバレるようなことをしたってこと？」
「大人しくしてないと殺す
って、俺らに言いたいんだろうなぁ」
ヒョンはタバコを1本手に取り、
ジッポで火をつける。
「俺らがアイツを守ってやらねぇとな、
＿＿＿＿……テヒョン」
「そうだね、ユンギヒョン」
そう言いながら、
ヒョンのデスクに飾ってある写真を見つめた。
俺と、
ユンギヒョンの間に映る、
Aちゃん、
＿＿＿＿……お姉ちゃんの、
綺麗な笑顔の写真を。
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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします！！ (2019年4月10日 18時) (
レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります！！ (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして！凄く面白いです！話の内容がしっかりしていて夢中で読みました！読んでる最中もドキドキが止まりません！続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます！ (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです！ (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです！更新頑張ってください!!!待ってます！ (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2018年6月10日 18時
