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住宅地の一角に、
青いビニールシートが巻かれている。
私たちは何も言葉を交わさないまま、
そこへと向かった。
「警部、只今到着しました」
シートの中に立っていた警部に敬礼をする。
警部も私たちの姿を捉えて
敬礼を返そうとし、その手が止まった。
「………おい、なんでお前がそこにいるんだ」
「いや、もう治ってるんで」
にこりと笑ったのは、ジョングク。
ホソクからの報告を聞いた途端、
病院服を脱ぎ捨ててスーツに着替えた彼。
私たちが止める間もなく
現場まで着いてきてしまった。
「ちゃんと退院手続きはしたんだろうな？」
「はい、あとでやっときます」
「やぁチョンジョングク！！！」
警部が叫ぶと、
隣にいたナムジュンが警部の肩に手を置いた。
「ジン警部、その話はまた後で。
それより……、」
そう言いながら、目線を下に落とす。
「…………転落死、ですか」
ジスさんの亡骸を見つめながら、ジミンが言う。
「あぁ。そこのアパートの屋上から
落ちたと思われる」
「飛び降り、ってことですか」
ジョングクが聞くと警部は首を振った。
「まだ何もわからない。
そうは断定するな」
「でも状況からすると明らかにそうだ」
そう言ったのは、ホソク
「決めつけるなホソク。
その目線が大きな間違いを生むことだって、」
「でも警部、
俺はずっと彼女の意見に耳を貸さずに…っ」
「ホソク、」
「俺のせいです、
俺が何も考えずにただ彼女がマスコミに訴えるのを阻止していたから…！！」
「聞けホソク」
「俺のせいで、チェ・ジスさんは…！！！」
「いい加減にしろ！！」
パシン！
と、乾いた音が響いた。
警部がホソクの頬を叩いた。
隣でジョングクが息を呑むのがわかった。
「それでも警官か」
ジン警部にそう言われ、
ホソクはぐっと両手を握りしめながら俯いた。
「今、他の科が
ジスさんの部屋の捜索を行っています
俺らは現場の捜索に当たることになりました」
ナムジュンがそう説明してから
ビニール袋をひとつ取り出した。
「それから、ジミン
これは、チェ・ジスさんのポケットに入っていた
彼女の物と思われるケータイだ
先に署に帰って解析を進めてくれないか」
「わかりました」
ジミンはそう返事をして
ビニールシートから出ていった。
「じゃあ残りは周辺の住民の聞き込みおよび
現場の捜索にあたる。
気を引き締めていけ」
警部の声に
私たちは、はい、と返事をした。
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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします！！ (2019年4月10日 18時) (
レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります！！ (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして！凄く面白いです！話の内容がしっかりしていて夢中で読みました！読んでる最中もドキドキが止まりません！続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます！ (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです！ (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです！更新頑張ってください!!!待ってます！ (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2018年6月10日 18時
