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「ジョングクお前、
そろそろいい加減にしろよ!!」
ジミニヒョンがそのぷにぷにした顔を
思いっきりしかめながら、
俺の胸元を掴んできた。
「こらジミン、
患者に暴力はよしなさい」
ヌナがそう言うと、
ジミニヒョンは項垂れた。
「俺だってヌナのこと好きなのに……」
「よしよし、お前には
ホソクという希望がいるじゃないか〜〜」
ホビヒョンがジミニヒョンの頭を撫でる。
「で、2人はなんで来たんですか?」
俺が訪ねると、
「お前の見舞いだよバカ!
ヌナとの時間を邪魔しやがって〜
とか思ってんだろ!!」
「はい、思ってます」
「このやろぅぅぅぅ!」
また殴りかかろうとしたジミニヒョンを
ホビヒョンが片手で抑えた。
「落ち着けってジミン。
あぁそれから、ナムジュンが
全然行けなくてごめんって伝えてくれってさ」
「ホソク、ナムジュンは今何してるの?」
「警部に頼まれた仕事してるらしいです」
「なにそれ」
「さぁ、俺も知らないんですよね」
ヌナに聞かれてホビヒョンは首を傾げる。
「あいつ、最近なんだか……、」
「そういえば、ホビヒョンて」
ヒョンが何かを言いかけたところで、
ジミニヒョンが聞く。
「ナムジュニヒョンと同期ですよね?
あんまりふたりが一緒にいるところ
見ないんですけど、
仲とかっていいんですか…?」
確かに言われてみれば、
俺も2人で一緒にいるところは
あまり見た事がない。
「いや?仲いいよ、めっちゃ」
「へえ、そうなの?」
ヌナも意外そうに言う。
「うん。だって一時期は一緒に住んでたし」
「ええっ!?」
ジミニヒョンが声を上げた。
「でも仕事場では距離置いてるなぁ」
「それは、なんで…?」
俺が聞くと、ホビヒョンはにこりと笑った。
「その方が、お互いをフォローしやすいから」
へぇ、とヌナが感心したように呟く。
と、その時、
誰かのケータイが鳴った。
「お、噂をすればナムジュンだ」
ホビヒョンが、
嬉しそうに電話に出た。
「もしもし、今ちょうどお前のことを
話してたん、だ、よ……」
笑顔で出たホビヒョンの顔が、
だんだん真顔になっていく。
「……わかった、すぐに行く」
「ホソク、どうしたの」
さっきとはまるで違う、
氷のような雰囲気を出しているヒョン。
ヒョンは静かに言った。
「チェ・ジスさんの遺体が発見された」
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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!話の内容がしっかりしていて夢中で読みました!読んでる最中もドキドキが止まりません!続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます! (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです! (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです!更新頑張ってください!!!待ってます! (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LILY | 作成日時:2018年6月10日 18時