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あー、なんで俺
入院なんかしてるんだろう。
夕方の空。
雲の動きはゆっくりで、
ひさしぶりに空を見たなぁ、なんて
俺らしくもない感傷に浸りながら。
「………暇だ」
入院生活も3週間がたった。
相変わらずヌナやヒョン達は、
ミンユンギやキムテヒョンなどの
情報収集を行っている。
最近は痺れを切らしたジミニヒョンが、
法律違反スレスレで
ミンユンギの個人情報を入手できないかと
国家機密機関の中をハッキングしようとしてるとかしてないとか。
………まぁ、ジミニヒョンは度胸ないから
どうせそんなことしないんだろうけど。
市街地でばかりの活動じゃ
天才ハッカーの見せ所がない！！！
と叫び散らしていたヒョンを見たのも
もう3日前。
確かにジミニヒョンの得意技は
この事件に関わってから1度もお目にかかっていない。
…そもそも天才技術者なんて噂そもそもが
嘘なんじゃないの？と思うほどに。
そして、ヌナはというと、
この3週間1度も見舞いに来てくれていない。
「ヌナ〜………会いたいよ〜……」
情けない独り言を呟きながら
布団に顔を埋めると、
「呼んだ？」
凛とした声が耳に響いた。
「っ、ヌナ！！！」
「暇そうね、ジョングク
……少し太った？」
「太ってません、
これでも動ける範囲で筋トレはしてます」
「あっそ」
テキトーに返事をしながら
ヌナは大きな紙袋をかかげた。
「メロン、買ってきたけど。
食べる？」
「え、食べます！」
「じゃあ洗面台貸してね
ナイフはあるかしら？」
「あー、ナイフは…なかったような」
「そう、じゃあ仕方ないけどこれで、」
そう言ってヌナはスカートの裾をめくり、
太ももに括りつけてあった
ジャックナイフをするりと取り出した。
「………ヌナ、いつもそこにナイフを？」
「ええまぁね。
女子っていつ襲われるかわからないから」
「………取り出す時もう少し気をつけてください」
「何を？」
「見えすぎです」
「何が？」
「全てが」
そう言うと、
ヌナはいたずらっ子のような笑い方をした。
「あなた、やっぱり童貞なんじゃないの？」
「はぁ？」
「反応がウブすぎるわよ」
「じゃあ試してみます？
ちょうどベッドもあるわけだし」
「じゃあメロン食べながらでも
1戦交わりましょうか？」
そう言いながら
ヌナはメロンにジャックナイフを突き刺した。
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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします！！ (2019年4月10日 18時) (
レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります！！ (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして！凄く面白いです！話の内容がしっかりしていて夢中で読みました！読んでる最中もドキドキが止まりません！続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます！ (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです！ (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです！更新頑張ってください!!!待ってます！ (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2018年6月10日 18時
