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バンバンッ、バン




把握しておいたライト全てに弾を打ち込み、
会場は暗闇に包まれた。




『キャーーーーーーッ!?!?』




その場にいたセレブ達の阿鼻叫喚が響く。





そこで腰でも抜かしてなさい、このエセセレブが。




私は即座に高いヒールを脱ぎ捨て、
標的がいる方へと走る。

私もジョングクも、
闇の中で物を見る訓練は受けている。


特に彼なんて。



「ヌナ、危ない」



ゴツ、ブシュッと嫌な音を立てて、
私の横に現れた男が倒れた。




走りながらジョングクは
私に襲いかかろうとした相手側のSPを
蹴りで片付けたようだ。



「闇の中じゃまだまだ僕の天下ですね」



彼は、闇の中でもまるで真昼間のように
全てが見えるようだった。





すると隣で走るジョングクがチッ、と舌打ちした。


「ヌナ、やつが逃げる。
出入口は封鎖したけど、
まだ隠し扉があったみたい」


「わかった、
じゃあ私が撃つからあなたは先に行って」


「俺まで撃たないでよ」


「舐めないで」



私はその場に立ち止まり、狙いを定める。


うごめく影がいくつもある。
さすがに走りながら標的だけを撃つのは
至難の業だ。




すると、標的の方へと向かったジョングクが
何かを前方に投げた。



キラリと光る何かが、一つの影にぶつかる





____そこね、了解。



バンバンッ




私が撃った途端、
ジョングクがその影に覆いかぶさった。




「おにいさーん、
ちょーっと職質いいですかー!」




そんな呑気な声が聞こえ、思わず笑ってしまう。




「ジン警部、作戦終了。
応援頼みます」



『了解、よくやったね』




その声とともに、
会場のドアを打ち破ってほかの警官たちがゾロゾロと入ってきた。

会場の明かりがつく。



「警察だァ!!大人しく投降しろ!!」



さらに会場はやかましくなり、
ぎゃあぎゃあと騒ぐセレブ達の向こうで、
ジョングクは無事麻薬王に手錠をかけていた。




そして私の姿を見つけ、ニッコリと笑う。








私のバディは若いが、随分と出来がいい。

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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!話の内容がしっかりしていて夢中で読みました!読んでる最中もドキドキが止まりません!続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます! (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです! (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです!更新頑張ってください!!!待ってます! (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LILY | 作成日時:2018年6月10日 18時

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