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目を覚ますと、
そこは知らない部屋だった。
一瞬記憶が飛び、
自分に何が起こったかわからなくなる。
…………そうか、
私はキムテヒョンに、……
気を失う前の情景を思い出して、
血の気が引いた。
「……ジョングクは、？」
「あ、Aちゃん起きたの？おはよう」
ベッドの横に置いてある椅子に腰掛けていた
キムテヒョンがにこりと笑った。
「第一声が『ジョングク』かぁ……
あいつのことすごい好きなんだねー」
「……ジョングクは大丈夫なの？」
「大丈夫、
俺が見る限りでは足しか撃たれてなかったよ」
まーもしかしたら
動脈とかやっちゃってるかもだけど、
と言いながら、
彼はニコニコと笑う。。
「あんなにSP雇ったっていうのに、
たった一人の警官に
ボコボコにされちゃうなんてねー」
「ジョングクは、無事なのね？」
「さぁ？怪我した足で
どこまで戦えるんだろうね、人って。
もしかしたらもう死んでるかも」
カッと頭に血が登り、
闇雲に体を動かすが、
手首に巻き付く鎖だけが音を鳴らした。
「ごめんね、
手荒な真似はしたくなかったんだけど……」
そう言って、彼は私の首筋を撫でる
「触らないで」
「……そんなに睨まないで、
もうこれ以上酷いことはしないから」
キムテヒョンは、
やけに悲しそうに笑う。
すると、部屋の奥から煙草の匂いが漂ってきた。
「……黙って聞いてりゃ、
ジョングクジョングクうるせぇんだよ」
煙草をくわえながら、
ポケットに手を突っ込んで歩いてくる男。
ミンユンギだ。
「いいザマだな」
ふっ、と笑いながら
彼は私が横たわるベッドの横に腰掛けた。
「……どこか怪我したか？」
「優しいのね」
そう言うと、
ミンユンギはポケットからカッターを取り出した。
そして私に振りかざす。
「ヒョン！？」
キムテヒョンが慌てた声を出した時、
彼は私のドレスをカッターで裂いた。
「っ、あー……びっくりした
殺すのかと思った」
「こいつが答えねぇから
俺が確認してやるよ」
ミンユンギは私の破れたドレスを
腰まで引き下ろし
じっと体を見てくる。
「…………ここはどうした」
すっ、と人差し指で
私のみぞおちを撫でてくるミンユンギ。
「……入口にいたSPに殴られただけよ」
「あのバカにやられたのか
おいテヒョン、あとであいつ始末しとけ」
そう言いつつ、
彼は私の肌を撫でるのをやめない。
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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします！！ (2019年4月10日 18時) (
レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります！！ (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして！凄く面白いです！話の内容がしっかりしていて夢中で読みました！読んでる最中もドキドキが止まりません！続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます！ (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです！ (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです！更新頑張ってください!!!待ってます！ (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2018年6月10日 18時
