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13. ページ13

「ヌナが抱かれたくない
と思っても、
男なら無理やり抱こうと
思えば抱けんだよ」



「逆に聞きたいわ、
あなたが本当に私のこと抱けるのか」


「ヌナ、俺のこと舐めすぎ、まじで」


「そう?ぼうやはキスの仕方も
まだわからないように見えたから、」




そう言い終わるか終わらないかのうちに、
ジョングクが噛み付くかのようにキスをしてきた。



下唇に吸い付き軽くかんでくるあたり、
思ったより慣れてるなぁという感想。


舌が入り込む前に、私は口を閉じた。




「童貞じゃなかったのね」



「……キスだけでわかります?そんなこと
最後までやってみないと分からないでしょう」


「だいたい分かるわ
キスなんていつでもできるんだから、
お酒もぬるくなるし今は飲みましょ」



「余裕すぎてむかつく」


「私、4歳も年上だから」


「じゃあせめて最後に、」




と言って、ジョングクは私の首筋に顔を埋めた、

柔らかい唇が鎖骨の上あたりをなぞり、
舌で濡らす。

どうやらキスマークをつけるようだ。



「つけるなら綺麗につけて」


「ヌナ黙って」



ちゅ、と音を立てながら吸われる肌。

これくらいでは感じないけど、
それでも気持ちいいとは思う程度の感触。



「……ヌナ、香水変えました?」


突然、首元でジョングクが言う。



「香水?」


「ジャスミンの香りがする」


「ジャスミン?そんなもの、」




つけてなんかいない。



そう続けようとして、口が止まった。




それを不思議に思ったのか、

首元から顔を上げてジョングクが
私の顔を見つめる。



「……ヌナ?」


「……家のフレグランスを、ジャスミンに変えたのを忘れていたわ」


「…………目が泳いでますよ」


「ほんとよ、嘘は言ってない」


「ヌナは本当に、
俺に何も話してくれないんですね」


そう言うと、
ジョングクは少し寂しそうに笑って

もう1度近づいてきた。




今度は素直に唇を渡す。

ジョングクの舌は熱くて、激しいのに優しかった。




「……嘘ついた罰」


「罰がキスだなんて、可愛いわね」


「うわ、チュウハイぬる」


「だから言ったじゃない、ぬるくなるわよーって」


「変えてきます、度数高いのに」


「あら、酒に頼るの?」


「じゃないとやってられねーよこんなの」


やけくそになりながら立ち上がり
冷蔵庫に向かうジョングクの背中は

逞しくて男らしく、
なのにとっても子供に見えておかしかった。


____________

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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!話の内容がしっかりしていて夢中で読みました!読んでる最中もドキドキが止まりません!続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます! (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです! (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです!更新頑張ってください!!!待ってます! (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LILY | 作成日時:2018年6月10日 18時

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