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『___A、聞こえる?』
ジジッ、という機械音とともに、
こもった上司の声が耳の中を抜ける。
「はい」
『そっちの状況は』
「まだ特に変化はないです」
『そうか。
ヤツが現れ次第すぐに動くんだぞ
あ、それから。
その長いスカートの裾を踏んで
転んだりしないでね?』
最後のそのわざとらしい言葉に
眉をピクリと動かしながら、
私は了解です、と呟いた。
……あんたに言われなくても踏まないわよ。
「ヌナ、顔が怖いですよ」
右耳についているインカムを軽く触りながら、
隣に立つジョングクはフッと笑った。
「ジン警部はヌナのことが大好きなんですね」
「そんなこと吐かしてると置いてくわよ」
「はいはい、すいません」
そう言いながら、
ジョングクはサラリと私の腰に腕を回してきた。
「さ、ヌナ。エスコートしてあげます、
スカートの裾を踏まないようにね」
そのにこやかな笑顔が
なんだかとても癪に障ったので、
私もにこやかな笑みのまま
ジョングクのつま先を高いヒールで踏みつけた。
「痛っ………!!!」
「調子乗ってると痛い目に合うわよ」
ふっ、と笑いかけると、
ジョングクも目元に皺を寄せて笑った。
.
今、私達は、
おとり捜査のために
とあるホテルの最上階で行われている
パーティーに出席している。
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LILY(プロフ) - カナタさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます、続編の方も宜しくお願いします!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます、続編の方で更新がんばります!! (2019年4月10日 18時) (レス) id: b26dd03b84 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!話の内容がしっかりしていて夢中で読みました!読んでる最中もドキドキが止まりません!続きが待ち遠しいです^^ 更新お待ちしてます! (2019年4月10日 14時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - 素敵な作品アリガトウございます、とても惹き込まれるお話なので、ぜひまた更新していただけたら嬉しいです! (2019年4月8日 19時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
しゃりり - 凄い続きが楽しみです!更新頑張ってください!!!待ってます! (2018年12月28日 0時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LILY | 作成日時:2018年6月10日 18時