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「あれはまじで笑った」
「生まれて初めて顎抜けたよ」
「しかも屋上から飛び降りようとしたよね」
「あの時は気が動転してたの」
まだ思い出し笑いしてるジョングクを横目に、私もあの後のことをじんわりと思い出す。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その後私は、
1人激しく鳴る心臓を抑えながら、
そして外れた顎を抑えながら、
保健室ではなく屋上に行った。
ついに頭が狂ったと思ったから、
屋上から飛び降りようと思ったのだ。
いや、まぁ
あとから冷静になって考えてみれば
それもおかしい話なのだけど。
すると、
「ねぇAさん、何、俺のこと見えてr……
っておいおいおいおい、なにしてんの」
私のあとを着いてきたのか、
屋上のドアをすり抜けて(……すり抜けて)
入ってきたジョングク。
彼は屋上のフェンスをよじ登る私を見て
全力でこちらに向かって走ってきた。
「え、なに、お前も死ぬの！？」
「アガ、ガガガッガ」
「待って何言ってるかわかんないけど
一旦落ち着いた方がいいよ」
「アガガガ……！！」
「死ぬのって案外まーじーでー痛いから、
俺はオススメしないよ」
「アガッ……グッッ」
ゴリっと音を立てて、
顎がその時点で正常に戻ってくれた。
「……顎治った」
「あ、それはよかった
じゃなくて、一旦そこから降りなよ
飛び降りとかほんとまじ痛いから、ね？」
死人に死ぬのを止められるのは
なんだか不思議な気分だった。
大人しくフェンスから降りた私は、
改めてジョングクの顔を見つめる。
「……ジョングクじゃん」
「はい、ジョングクです」
「……昨日燃やされてたよね？」
「俺、怖くて自分燃えるとこ見てないんだよね
俺の骨どうだった？綺麗だった？」
「……え、まじ？」
「そうか綺麗だったのかー
骨まで綺麗とは、俺さすがすぎるね。
それにしても俺のこと見える奴がいたとは！」
思っていたより、
キャラがヤバめの人だったんだな、と
死んでから知るこの状況は
実に奇妙だった。
「両親もヒョン達も気づいてくれなかったのに
まさかお前が気づいてくれるとは」
「……ゆーれい？」
「んー
まぁ、そんなとこだね」
そう言って、にこりと笑うジョングクは
全くもって死人には見えなかった。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
